2021.11.27 22:00
私の心の中にいる神様 97
神様も忘れたいんだ
良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
毎週土曜日に配信予定です。
神様も忘れたいんだ
2005年に麗水の海洋修練会に参加した時のことを思い出します。当時私は韓国での生活に疲れ果て、あまりにも苦労している姉妹たちの姿を見ながら、「これのどこが祝福なんだ」と納得できない思いでいっぱいになっていました。
真のお父様はこう言われました。
「あなた方を後天時代の摂理の中心人物に立てたいのに、あまりにもボロボロで傷だらけなので立てることができない。だからあんたたちを呼んだんだよ。海に全てを流しなさい。つらかったこと、苦しかったこと、悲しかったことを、きれいに洗い流してしまいなさい」
40日間、麗水の海を見つめながら必死で祈りました。修練が終わる頃には、あんなにも重かった心がきれいに晴れていくのが分かりました。義務感・使命感で歩んで押しつぶされそうになっていたのが、喜んで歩んでいきたいという思いに転換され、解放されました。
あれから15年。一つ越えればまた一つ峠があり、自分の心に湧いてくる思いにはきりがありませんが、「*心の浄化の祈り」を続けていくと、不思議と心は穏やかになっていきます。
「ああ、神様も忘れたいんだな。この罪悪の歴史を全て消し去ってしまいたいんだな」と思うようになりました。
娘が2016年に祝福を受けました。祝福を受けてからもいろいろ試練はありましたが、よく越えてくれて、今年ようやく家庭を出発します。
娘も幼い頃はつらいことが多かったと思います。というのも、とても子供に愛情をかけてやれるような家庭環境ではなかったからです。
私たち夫婦が家庭出発した頃、還故郷の摂理が始まり、夫は就職したばかりの会社を辞めざるを得ませんでした。以来、夫は職を転々とし、いつも怒っていました。当時、韓国語も十分でなかった私は、いつ爆発するか分からない夫にビクビクしながら、情緒的にも不安定だったのです。
2012年、大学1年になった娘が清平の21日修錬会に参加しました。その時、「過去のつらい記憶を全て忘れさせてください」とずっと祈ったそうです。
「私は小さい頃の悲しい記憶はほとんどないよ。神様がみんな消してくれた。みんな忘れちゃったんだよ。だからいつも前向きでいられるんだよ」
娘のこの言葉を聞いてどれだけありがたいと思ったことでしょうか。
親としては、真の愛とは程遠い家庭の中で怒りと不安が交錯し、夫婦げんかばかり見せてしまったと申し訳ない思いが先立つのですが、そんな親の心配をよそに明るく笑う娘を見て、「ああ、私も親なる神様の前にこうありたいな」と思うのです。
天心苑の恩恵が教会まで連結されている今、「自己牧会プログラム」を通して多くの魂が解放され、真のお母様と一つになって、新天新地を目指して共に歩むことができることを確信してやみません。
*心の浄化の祈り…嫌な気持ちになったとき、「こういう状況になったのは、私の中の何が原因でしょうか」と問い掛けて、「ごめんなさい、許してください、ありがとう、愛しています」を繰り返し唱える。
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次回は、「蝶の恩返し」をお届けします。