2021.11.28 22:00
神の子を生み育てるために 13
味覚・嗅覚・視覚
アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!
須永孝子・著
味覚・嗅覚
お母さんがおなかをすかせると、赤ちゃんも同じようにおなかがすき、お母さんが満腹になると、赤ちゃんも満腹感を覚えます。赤ちゃんにとってお母さんからもらう栄養が大切になってくるのは、妊娠3か月ごろからです。このころからしっかりした胎盤が出来て、赤ちゃんに必要な栄養がどんどん送られます。味を感じる舌にある味蕾(みらい)という所が3か月ごろから作られ始め、7か月ごろには十分発達して味を感じることができるようです。胎児がちゃんと味覚を持っているという証拠に、動物実験ですが、羊水の中に苦い成分を入れると胎児の動きや心音に変化が見られます。
この味覚と密接なつながりがあるのが、においを嗅(か)ぎ分ける嗅覚です。においを感じるのは鼻の中にある嗅毛(きゅうもう)という部分ですが、その嗅毛や嗅毛からの信号を受け止める働きをする脳の部分は、妊娠20週目ごろからちゃんとつくられています。
視覚
視覚は非常に高等な感覚です。視覚が完全に発達するのはだいたい8歳ごろだと言われています。胎児の時はその準備期間といってもいいのですが、この時期、目は見えなくても、ちゃんと明暗を感じています。
赤ちゃんの目のレンズの働きをする網膜という器官のもとは、受精後4週間ごろに出来、妊娠7か月前後には物を見る力が出来始めるのです。
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次回は、「胎児の成長を妨げるもの」をお届けします。