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神の子を生み育てるために 12
聴覚

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

聴覚
 聴覚は赤ちゃんの能力のうちでも、特に発達が目覚ましいものの一つです。赤ちゃんの耳がつくられ始めるのは妊娠6週ころで、最初に三半規管、次に外耳、内耳、中耳と大事な部分が出来、4か月が過ぎて脳が形成されるようになると音を感じ取ることができるようになり、5か月に入ると音を伝える内耳の蝸牛(かぎゅう)殻という部分が完成し、大人とほとんど変わらない耳になります。

 おなかの赤ちゃんはどんな音を聞いているかというと、高い音はあまり聞こえず、低い音がよく聞こえるようです。赤ちゃんはお母さんの皮膚や脂肪、それに羊水を通して聞いているので、ちょうど水にもぐった時のように、高い音は低く聞こえます。赤ちゃんが好む音は2001000ヘルツくらいの音で、これはちょうどお母さんの声と同じくらいの高さです。

 妊娠8か月になると音の調子の強弱を区別する神経が出来上がり、さらに音の高さを聞き分ける能力も高まります。

 妊娠4か月ころになると赤ちゃんの脳の中には海馬(かいば)という部分が作られ、ここにすべての感覚情報が集まり、記憶にとどめておくもの、忘れるものが取捨選択されるのです。海馬が発達するにつれて赤ちゃんは少しずつ音の種類を覚えるようになり、妊娠5か月ころになると最も頻繁に聞こえるお母さんの声を記憶できるようになります。

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 次回は、「味覚・嗅覚・視覚」をお届けします。