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神の子を生み育てるために 10
知能の土台づくり

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

知能の土台づくり
 脳の中の大脳辺縁系と大脳新皮質と呼ばれる所で、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの五感を感じます。知能の土台とはその五感を感じたまま認識する能力のことをいいます。

 大脳辺縁系は妊娠14週ごろから形づくられます。このころに、快・不快を感じる「心のもと」がつくられ始めます。この「心のもと」を働かせながら、赤ちゃんは徐々に、さらに高度な働きをする脳をつくっていくわけです。これが大脳新皮質と呼ばれる脳です。

大脳辺縁系……たくましく生きていくための働きがある。食欲、性欲の中枢もあり、ホルモンや自律神経を統制する司令部。

大脳新皮質……よくうまく生きていくための働きがある。感覚し、運動し、創造し、意欲し、思考する一方で、喜び、悲しみなどの複雑な表情もつくる。

 妊娠3〜5か月の間は脳にとって重要な時期です。大脳辺縁系と大脳新皮質のネットワーク化が始まる時期だからです。

 おなかの赤ちゃんは寝ている時と起きている時と区別がはっきりせず、うつらうつらとした浅い眠りを続けています。このような眠りの時に大脳辺縁系は発育しているのです。

 脳の発育は知能の発達ばかりではなく、情緒をつくっていきます。赤ちゃんの眠りを妨げると、こうした情緒をつくるのにも悪影響を及ぼします。騒音を聞いたり、子宮を圧迫するのは赤ちゃんの眠りを妨げるもとです。お母さんは静かな環境に身を置いて、赤ちゃんをゆっくり眠らせてあげたいものです。

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 次回は、「皮膚感覚」をお届けします。