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霊界の実相と地上生活(9)
地上人と霊界人の違う点①

 36家庭の李相軒先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第二章 霊界で見た暮らしと地上生活
六 地上人と霊界人の違う点

地上人
 まず、地上人について調べてみましょう。地上人は、肉身の目で見て、触って、行動します。地上人は、いつまでという限定された空間の中で、制約を受けて暮らしていきます。例えば、人間は、10年、20年、60年等々の期間にわたって暮らします。また、地上人は、自分が願ったとしても、すべてがなされるのではありません。

 地上人は、自分が考えている心を相手に正確に表すことができません。
 地上人は、食べたいけれど、自分が動かなければ、食べることができません。
 そして、地上人は、空間の中で行動しますが、自分の理想の世界を描くとき、考えだけで終わります。

 また、地上人は、肉体的な苦痛を受けるとき、それを解決する方法について、よく分からないのです。例えば、信仰者は、祈祷などの方法で解決しようとする人もいますが、非信仰者は、病院に行って解決しようとします。

霊界人
 しかし、霊界人は違います。霊界人は、肉体的な制約がないために、自分の活動範囲が無限です。例えば、見るとか、触るとか、行動するということは、考えると同時に起こるために、時間がかからないのです。

 霊界人は、手を挙げて品物を移すとき、考えると同時になされるので、時間が短縮され、誰かの力を借りなくてもなされます。
 霊界人は、自分の思いが、考えようとした途端に相手に伝達されるので、特別な言語の表現は必要ありません。

 霊界人は、自分の論理展開が大変正確で明確だと感じられるとき、その伝達事項の正否によって、それが相手の顔にすぐに表れます。したがって、相手の気分の表現を自らが悟るようになるので、自分の事情も早く表現することができます。
 霊界人は、最初から人間は神様の被造物であるということをみな知っているために、神様の心を傷つけることはありません(これが天国人と地獄人の差です)。

 霊界人は、自分の分野で熱心に働けば、その場で最高の権威者になるとか、ある賞金が下りるとかいうことに対する欲望がないために、いつも平穏な顔をしています(この点は、天国と地獄との間に差があります)。

 すなわち、霊界人は、衣食住の問題解決のために悩まされることがないので、顔の表情がいつも温和で謙虚です。

 結論的に、地上人と霊界人の違う点を要約すれば、地上人は限定された空間の中で、限定された時間の制約を受けて暮らしていきます。すなわち、衣食住の問題を解決するために、忙しく活動するので、生きるのが大変で、苦しいのですが、霊界人は、制約するものがないために、無限に自由です。衣食住の問題のために神経を使うことがないので、無限に明るく謙虚です。これは自分の肉身生活の結果が、天国人として結実した際に当てはまることです。

霊界で見た相対性原理
 『原理講論』や「統一思想」で論じられている相対性原理とは、相対が互いに授け受けすることにより授受作用し、合性一体化するとき、それを通じて喜びを受けることが、すなわち神様の創造原理の根本です。それについて霊界で見たものと、地上で見たものの違う点を話そうと思います。

 地上では、主体と対象が授受作用を通じて合性一体化すれば、一つになるので喜びます。ところが霊界では、授受作用を通じて合性一体化するとき、一つになって喜びを感じることが、地上とは少し違います。例えば、相手に与えて、相手が受け入れるのに、時間的に与えて受けるのではなく、考えとともにすぐに合性一体化するため、外見から見るときは、授受作用するように見えないのです。このような相対性原理による合性一体化は、完成した個体が集まった天国で起きることです。

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 次回は、「地上人と霊界人の違う点②」をお届けします。


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