孝情を育む 19
お友達は神様の子じゃないの?

家庭教育部長 蝶野知徳

 『ムーンワールド』で連載中の蝶野知徳・家庭教育部長による子育てについてのエッセーを、Blessed Lifeでも隔週でお届けします!
 孝情を育む子女教育を考える上で、どんな思いで向き合えばいいのかを端的に分かりやすく解説します。

子女の質問は神様の愛の確認
 皆さんのお子さんたちには、たくさんの友達がいて、学校でも仲の良い友達がいるでしょう。お子さんの中には、「学校の友達は神様の子じゃないの?」と聞いてくる子がいます。

 そんなとき、お母さんによっては、「あなたのお友達は、いい子に見えるようだけど、サタンの子なのよ」と言ったりして、しっかりと、神様とサタンを分けて教えるべきだと言う人もいます。

 確かに、神様とサタンは明確に分けて感じとれる子供に育まなければなりません。しかし、子供は人を差別する親を、絶対に尊敬しません。その親の言葉は、心が「ちがう」という答えです。親は血統の違いを知っているので、その違いを言っているつもりなのですが、子女にはその意味が分かりません。

 このような子女の質問は、「神様は、私のお友達やみんなのことも、愛してくれているよね?」という、神様の愛を確認したい心の問いなのです。

神様は友達のことも愛しているよ!
 神様を教えるということは、神様の愛を教えることと常にセットです。そうしなければ、神様の存在を伝える意味もなくなってしまいます。

 ですから、「あなたのお友達もみんな神様は愛しているし、神様の子供なんだよ」と、まずは答えるべきです。そこで安心させてあげてから、次の段階で血統の話をするのです。

 「だけど、血統が違うんだよねー」

 「血統って何?」

 「血すじ、血がつながっているということよ。例えば、お母さんから生まれたあなたは、お母さんと血がつながっているでしょう。その血のつながりを『血統』というのよ。あなたは、神様の祝福を受けたお父さんとお母さんを通して生まれたから、神様と血統がつながっているのよ」

 「へーっ!」

 「だから、みんな将来、祝福を通して、神様の血統につながって、神様のもとに帰ることを、神様は願っておられるんだよ」

 「そーなんだ!」

 という具合にです。

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 次回は、「ありがとう」をお届けします。