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「性解放理論」を超えて(1)
まえがき

 人類は今、神とサタンの総力戦の中に生きています。
 「統一思想」すなわち「神主義」「頭翼思想」によって生きるのか、神の言(ことば)を否定する思想を選択するのか…。
 台頭する性解放理論を克服し、神の創造理想と真の家庭理想実現のための思想的覚醒を促す「『性解放理論』を超えて」を毎週月曜日(予定)にお届けします。

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大谷明史・著

(光言社・刊『「性解放理論」を超えて』より)

まえがき

 2015年6月26日、米連邦最高裁が同性婚を合憲としました。合憲とした判事たちは、合衆国憲法の修正第14条にある、いかなる州も「法の適正な過程によらずに、その生命、自由または財産」を何人からも奪ってはならず、また何人に対する「法の平等な保護」をも否定してはならない、という条項に従ったのだと言います。結局、「結婚は一人の男性と一人の女性の合一である」という「神の言(ことば)」よりも、人間個人の権利を優先させたのです。

 それに対し、キリスト教保守派の人たちが、「伝統的な結婚の定義を守れ」、「法律や裁判がどんな結論を出そうとも、聖書の教えは変えられない」と、叫び始めています。そしてこの戦いは、米国のみならず、全世界に波及し、今や、世界的に大規模な文化戦争に突入したのです。

 すなわち、神の言に基づいた結婚観と、それを否定し、人間個人の権利を優先させようとする思想が対峙(たいじ)しています。人間が持つ社会的権利だと主張する人権思想に従う人生か、神が人間に与えられたみ言に従う人生か、いずれの道を歩むべきか、いま問われているのです。この思想戦は、まさに神とサタンの最後の総力戦であるといえるでしょう。

 歴史と社会環境によって時々刻々と変化する人間の思想や発想では、この問題を解決することはできません。すなわち、「アルキメデスの点」なくしては永遠に解決はできないのであり、時空を超えた永遠の基準に立ち返る以外には道がありません。

 その意味で、文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハㇰチャ)ご夫妻によって打ち立てられた「統一思想」、すなわち「神主義」と「頭翼思想」に、その解決の道を求めるしかないと言わざるを得ません。

 本書が、この歴史的な思想戦に参加し、神の理想実現に貢献しようとする読者の皆様の参考となれば幸いです。

2017年2月1日
統一思想研究院院長 小山田秀生

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 次回は、「現代思潮の二大潮流」をお届けします。


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