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統一原理Q&A 2
神が三数的存在であられる理由

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「統一原理Q&A」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 統一原理に対する著者の分かりやすい解説がコンパクトにまとめられています。統一原理への理解を深めるために、ぜひ読んでいただきたいシリーズです。

白井康友・著

(光言社・刊『統一原理Q&A み言による神の心情の再発見』より)

Q:「被造世界は神の本性相と本形状とが数理的な原則によって、実体的に展開された」ものとして、神は数理性をもたれ、結論的に「神は三数的存在である」と『原理講論』に記されていますが、その根拠について詳しく説明してください。

▲統一原理を説かれる文鮮明先生

A:今日まで自然界は、科学によって詳しく研究されてきましたが、研究すればするほど数学的公式を切り離すことができず、自然界は正に規則正しい数理性の貫かれた世界であることを実感させられます。その自然界の根本原因が神ご自身ですから、被造世界は神の本性相と本形状の二性性相の数理的な展開による実体対象として、数理的原則によって構成された世界であるといえるのです。

 『物理学の魔法の鏡』(講談社)の中には、「神は非常に高度な数学者であって、宇宙を構成する時に、極めて高級な数学を使ったと見ざるを得ない」(79頁)と物理学者ディラックが書いているごとく、正に、神はある一面において数理的存在であり、無限の数値、無限の演算パターン等の内容を持たれた数理神ということができます。

 それでは神はいかなる数理を根本とするお方であるかを考えてみましょう。神の創造目的の根本基台である四位基台は神・夫婦・子女の三段階の過程を通じて初めて完成するようになっています。また四位基台を完成した存在は円形運動を成していきますが、円は最少限三点によって決定されています。

 このように存在様相の実際の例を見てみると、その根本原因としての神ご自身が三数的存在であられることを推測できますが、その理由を説明してみましょう。

 まず神は、絶対者、唯一者であります。次に神の属性を考えれば本性相(主体)と本形状(対象)であり、さらにこれらが授受作用して合性一体化していると考えます。このようにまず絶対性を考え、次に相対性を考え、さらに中和体を考えて、この三段階を神の正分合作用と表現し、神が三数的存在であることの根拠となります。

 『原理講論』に「神は絶対者でありながら、相対的な二性性相の中和的存在であられる」(77頁)と記されていますが、これが先ほど説明した神の正分合作用の根拠です。実際は神は時間を超越した存在ですが、神を理解するために順序を立てて時間的な経過において考えていきます。

 この神自体内の正分合作用が原因となって、被造物も正分合作用の時間的三段階を経過するようになります。すなわち被造物が完成するにあたって、その成長期間が蘇生期、長成期、完成期の秩序的な三段階過程を通じて完成していく根拠となっているのです。

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 次回は、「個性完成とは」をお届けします。