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愛と人生の道しるべ 26

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「愛と人生の道しるべ」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

7章 幸福な夫婦となるために

すてきな夫婦になるための努力
 男性の性質を表す言葉に、「釣った魚に餌はやらない」というものがあります。また、女性は結婚すると、安心してふてぶてしくなると言われます。いずれにせよ、どちらも独身時代には良い配偶者を得るために真剣に努力し、相手から良く思われようと様々な努力をしたはずなのに、結婚後は安心感もあってか、相手に良く思われるための努力がなおざりになってしまうのです。

 夫婦生活といっても、現実の生活的なことが多く、ロマンチックなムードとは縁遠くなってしまいます。

 そこで、たまには二人で映画に行ったり、結婚記念日にレストランで食事をしたりして、すてきな男女になるための努力を積極的にする必要があります。

 結婚当初、私は妻からよく叱られました。仕事が終わって家に帰ってくると、テレビを見ながらボケッとしているというのです。食事をしながらも、仕事のことばかり考えて深刻な顔をして黙っていたので、妻はいたたまれなくなったようです。「仕事をしているのは男性ばかりじゃありません。男性は仕事だけしていればそれで済むんだからいいわね」と、ぴしゃりとやられてしまいました。私にも言い分はあったのですが、それからは注意するようになりました。

 夫も妻も、それぞれ日常の事情圏が違うため、物事の認識に違いが生じやすいのです。そのずれを埋めるための努力が必要です。

 妻は自分の話を聞いてほしくて、その日の出来事や子供のこと、料理のことなど、いろいろな話をしてきます。夫からすると、「会社から帰ってきて疲れているのに、一体何なの?」ということになりますが、妻は回答が欲しいのではなく、自分の話を聞いてほしいのです。自分の話をじっくり聞いてくれて、「そう、大変だったね」と言ってもらえれば大満足なのです。妻からすると、それが愛してもらっているということになるのです。

 夫が妻からしてほしいことは、ほめてもらうことです。「さすが、お父さん」、「すごいね」、「頼りにしているわ」、「尊敬しています」、「大好きよ」と、言ってもらえれば、有頂天になって仕事を頑張るようになります。

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 次回(9月16日)は、「人生という愛の道場で愛は成長」をお届けします。


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