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新・熱き祈祷のすすめ 25

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第五章 祈りの実践

7 具体的な闘い方

③渾身の力を込めて祈る
 姿勢が大事であるとともに、渾身(こんしん)の力を込めて祈ることが必要です。よく勘違いする人がいるのですが、これは決して大きな声を出す、ということではありません。大声を出して祈ることと、渾身の力を込めて祈るということは、別のことです。大きな声を出さず、たとえ無声音であったとしても、「お父様、お父様、お父様……」と、渾身の力を込めて言うことができます。力を込めて祈るということが大事なのです。

 この場合、霊の力、精神の力はもちろんですが、それ以前にまず肉体の力そのものを込めて祈るといいでしょう。なぜなら、霊人体と肉身が一緒になっているのが、この地上での生活であり、霊肉が分離しているわけではないからです。力を込めるということは、いわば霊肉同時進行の状態なのです。文字どおり、本当に力を込めて祈るのです。

 手を組んで祈るのなら、組んだ指の骨がきしんで痛くなるくらいの真剣さで、全身の力を込めて祈ります。あるいはこぶしを握って祈るならば、そのこぶしの中に全身の力を込めるのです。そして額のあたりからすべての念を込めて、「天のお父様!」と祈っていきます。

 なぜこのようなことを述べるかというと、集中すればするほど早く突破口が開けて、深い祈りに入っていけるからです。言い換えれば、集中しない祈りは、たとえ百年祈っても通じないといえるのです。

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 次回は、「具体的な闘い方 ④切実な心情をかき集めて祈る」をお届けします。


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