2021.07.29 17:00
シリーズ聖歌
世界平和統一家庭連合の「聖歌」を、第一部1番から順にご紹介してまいります。
今回は、聖歌の第一部16番「復帰の心情」をお届けします。
作詞者の李容煕(イ・ヨンヒ)さんは72家庭の夫人です。この詩は、李容煕さんが16歳ごろ初めて原理のみ言に触れた時に知った、天の父の切々たる心情を書き表したものです。
1955年の初秋、彼女の故郷である京畿道華城郡の野牧(ヤモク)で姜賢實(カン・ヒョンシル)女史を迎えて行われた伝道復興会で、李容煕さんは強い感動を受けました。
堕落した人間を救うために、神が長い歴史の路程を涙しながら来られたことを知ったのです。裏の山に登って悲しい天の父のみ意(こころ)を思うと涙がとめどもなくこぼれ、深いお祈りをささげました。
その後、この時知った天の心情を歌った詩を書きたくなり、日記帳に3番までの詩を記しました。
そのうちに年が明け、翌1956年の2月、姜賢實女史が李耀翰(イ・ヨハン)牧師とともに二度目の復興会に来ました。
最後の日の和動会で、李さんの姉がこの歌詞を歌ったところ、「大変良い歌だ。本部に報告するから歌詞を下さい」と言われたそうです。
李容煕さんは歌詞を提出するに当たり、これでは十分でないと思ったそうです。
その理由は、1、2番は神の悲しみとつらい心情を歌ったものであり、3番は審判の内容で終わっていたからです。
彼女は、どう考えても裁きで終わるのは神の願いではなく、み旨ではないと考えました。そこで、その夜のうちに慰めと癒やしと奨励を歌った4番を作って報告したのです。
実はこの聖歌、日本語版と韓国語版では曲のメロディーが全く違います。
日本語版では「母の心」という韓国の歌曲のメロディーで歌っています。
この歌は李容煕さんがいつも歌っていたというほどに好きな曲で、作った詩をこの曲に当てはめて歌っていたところ定着し、このメロディーで歌われるようになりました。
韓国語版では1978年春、聖歌の全般的な改編作業の際に新しく作曲されたメロディーで歌っています。
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雰囲気がガラッと変わり、一味違った「復帰の心情」の世界を感じることができると思います。
(参照:『聖歌のめぐみ』『成約聖歌』)
他の聖歌もYouTubeのU-ONE TVチャンネルの再生リスト「聖歌」からご視聴いただけます。