2021.07.24 17:00
『祝福家庭』88号(2018年 春季号)
小山田秀生先生の自叙伝
「真の父母様の御跡を慕って」
43双祝福、永遠の相対者と出会う
〜「お父様の作戦に引っ掛かっちゃった」〜
私にとって、相対者が私を受け入れたことがとても意外でした。
あとで聞いてみると、彼女は「真のお父様の作戦に引っ掛かっちゃった」と言うのです。
彼女から見れば、私は、それこそ“頭に浮かぶことのない対象”だったわけです。
彼女の兄と弟の2人は、京都の同志社大学(キリスト教系大学)出身のクリスチャンです。
彼女は、その兄弟たちのために一所懸命に働きました。ところが兄と弟はそのお金を、飲酒や遊びに使い込んでいたのです。それで彼女は、「クリスチャンは偽善者だ」と思っていたわけです。
しかし彼女は、「本当のクリスチャンはこんなものではないはず。本当のクリスチャンに会いたい」と思っていたようです。
彼女がそのように思った背景があります。
彼女の父親は特別高等警察(特高)の刑事でした。当時、クリスチャンは米国のスパイのように見られ、日本では“クリスチャン狩り”が国是とされていました。
義父はクリスチャンの家を一軒一軒調べながら、「キリスト教というのは素晴らしいものだ。レベルが違う」と思ったようです。
3人の息子のうち、長男は既に婿養子となっていたので、次男と三男を同志社大学に送ったというわけです。
義父自身はクリスチャンではありませんが、仕事のために聖書を勉強していました。
のちに私が義父に原理講義をした際、義父は聖書を暗記していたことがよく分かりました。それは、信じるためではなく、クリスチャンを捕まえるためにです。
3年遅れて家庭を出発
話を戻しますが、私とのマッチングについて彼女は、「真のお父様の作戦に引っ掛かった」と言ったのです。
お父様は第一に、「晩年になったら、味のある夫婦になる」、そして第二に「立派な子供が生まれるよ」と彼女におっしゃったそうです。それがお父様の作戦だったわけです。
お父様からそのような話を聞かされると、否定する道がありません。彼女は「イエス」と答えたようです。
祝福のあと、私が彼女に電話しても、彼女は絶対に私と会おうとしません。私は完全に無視されていました。(43双の)みなが家庭を持つ中、私たちは、そのような状況でした。
そのことをどこからか聞いてご存じだった真のお父様は、「これはよくない」とお思いになったようです。
彼女は、1970年から台湾に渡り、久保木会長のVIP渉外を助けるという立場で渉外活動に従事することになりました。
久保木会長が台湾に行ったり、岸信介先生、福田赳夫先生といったVIPの先生方が訪台したりすると、彼女はその接待を担当したのです。
彼女が訪台して3年近くなると、私は夢や幻で、彼女と家庭をもっているようすを、しばしば見るようになります。
彼女は台湾で、日本だけでなく台湾のVIPも接待しました。
蒋経国元総統の弟である蒋緯国氏にも「原理」を学んでもらいました。彼はクリスチャンです。台湾の要人にはクリスチャンが多いのです。
そのようにして、ハイクラスのVIPを渉外する中で、キリスト教に対する彼女のイメージが、ずいぶん変わってきたというのです。
3年後、彼女が帰国する頃には、キリスト教に対する偏見はなくなっていました。
その頃を見計らって真のお父様は、彼女を韓国の清平に呼ばれました。
お父様は、「キリスト教というのはいいものだろう」とおっしゃったそうです。
そして、「おまえはいくら強くても、女は女だ。小山田を愛して立派な子供を生みなさい」とおっしゃり、彼女は日本に帰国しました。
すると、私たちは喧嘩をしなくなりました。
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