ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第25回「人はいつでも現在可能なベストを尽くしている」(理論編)

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、「人は、いつでも現在可能なベストを尽くしている」(理論編)についてお伝えします。FS(ファミリーサポート)コーチングが大切にしている考え方に基づくものです。

【善意でアドバイスをしても】
 周りの人から見ると「もっと効率的なやり方があるのに…」「もっと創意工夫すれば楽にできるのに…」などと思うことであったとしても、そのかたは自分なりのやり方でベストを尽くしています。

 このような時に「もっとこうすればうまくできるよ…」などとアドバイスをしても、そのかたは聞き入れようとしないでしょう。むしろ、ムッとした表情になって、心が硬くなってしまうかもしれません。

 アドバイスをしてあげたかたは「善意で言ってあげたのになぜ?」という気持ちになり「もう勝手にしたら…」ということになりがちです。

【意図せずに批判している】
 FSコーチングの立場から見ると、いくら善意でアドバイスをしたとしても「もっとこうすればうまくできるよ…」という言葉を発した時に「あなたのやり方ではうまくできないよ~」「あなたはできない人ね~」というメッセージを発信したことになってしまいます。

【共感する姿勢が大切】
 では、どうすればいいのでしょうか。

 このような場合「あなたは、本当に一生懸命ね。いつも一生懸命な姿を見て、私も力をもらうよ」などの肯定的言葉掛けをします。この時に、相手の心の中に入っていき「本当に一生懸命なんだ」という気持ちに共感することが大切です。

 すると、共感してくれたと感じたそのかたは、「そうなのよ。私、本当に一生懸命なのよ。分かってくれてうれしいよ」という言葉が返ってきます。
 十分に共感して、気持ちが通い合った上で「私は○○する方法もあると思いますが、どうですか?」と言えば伝わりやすくなります。

【自己肯定感を持つ】
 周りの人にアドバイスするときだけではありません。
 「私ってなんて駄目な人間なのだろう」「どうせ私なんかやったって駄目だわ」と自分を批判し、自己嫌悪に陥ってしまう場合があります。

 そんな時、神様が私をどのように見てくださっているのか、という視点に立ってみましょう。神様は息子・娘である私たちの成長をいつも見守ってくださっています。愛する息子・娘がその時、その時にいつでもベストを尽くして歩んできたことをご存じです。

 神様が私を承認してくださるので、私自身も私を承認し、肯定することができます。私の過去が一歩一歩、その時のベストを尽くして歩んできたことを肯定して、前に向いて進んでいくことができます。

 過去を振り返って「あのとき〇〇しておけばよかった」「あのとき〇〇すれば、今頃こうならなかったのに」などと思うことがありますが、その時はその時で精いっぱいの生き方をして生きてきたと捉え直すことができます。

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 次回は、「考える脳と感じる脳」についてお伝えします。

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