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新・熱き祈祷のすすめ 20

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第五章 祈りの実践

3 惜しみなく投資せよ

 私たちは、祈ってもなかなか効果がない、とあきらめてしまいやすいのです。しかし、よくよく考えてみると、あまり打ち込んで祈ったことがないのに気がつきます。どんなことであっても、投資することなしには、その成果を刈り入れることはできません。種を蒔(ま)かずに実がなるわけがないのと同じです。

 投資することを惜しんではなりません。祈祷のために時間を割くこと、体力を投入すること、心情を注ぎ込むことを惜しんでは何も得られません。時間、体力、心情を惜しみなく注ぎ込んだ時、必ず何倍もの恵みが与えられるのです。

4 三つの敵

 祈祷には三つの敵があります。

 第一の敵は、「祈らないこと」です。これほど簡単なことはないわけですが、しかし存外、私たちはそこに陥りやすいのです。どうすれば突破口を開いて本格的な祈祷に至れるか、ということについてこれから述べていきます。その大前提として確認しておきたいことは、どんなにみすぼらしい祈りであったとしても、祈らないよりは祈ったほうがはるかにいいということです。手を組んで神の前にぬかずくだけでも、既に価値があるのです。

 第二の敵は、「マンネリ化」です。一応の祈りをしていたとしても、どうも熱がこもらず、力が入らないことがあります。新鮮さがなく、何か決まりきった、マンネリ化した中で、祈りをしてしまいやすいのです。

 第三の敵は、「持続しないこと」です。ある時は真剣に祈っていても、しばらくすると、もうやめてしまっている自分に気がつきます。打ち込んだ祈りを持続することほど難しいことはありません。一時期はできたとしても、続けることは本当に難しいのです。しかし、この「続ける」ということにこそ、闘いがあります。泣きながらでもやり通さなければなりません。その秘訣(ひけつ)は、一つしかありません。一回一回を「これがすべてだ」と思って全力投入で祈り込むのです。それ以外に、持続する方法はありません。

 私たちはこの三つの敵と闘って、乗り越えなければなりません。そういうことを踏まえた上で、いよいよ具体的に、どのように祈祷と取り組んで闘い、勝利を得ることができるのかという問題について、掘り下げて考えてみようと思います。

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 次回は、「祈りの実践~祈りの壁」をお届けします。


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