2021.06.27 22:00
統一原理127のポイント 119
カイン型、アベル型人生観に関して、具体的に思想家を挙げて説明してください
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第五章 メシヤ再降臨準備時代
118 カイン型、アベル型人生観に関して、具体的に思想家を挙げて説明してください。(『原理講論』、520〜524ページ)
カイン型人生観:理性と経験による合理的な批判と実証的な分析を通じて人間と自然を認識する人生観です。
1 デカルト(Descartes):演繹法による理性論の祖、全ての真理は理性によってのみ探究されると主張しました。歴史性や伝統を打破し、「我思う、ゆえに我あり」という命題を立て、これから演繹することで外界を肯定しようとしたため、神、世界、自分までも否定する立場に立とうとしました。
2 フランシス・ベーコン(Francis Bacon):帰納法による経験論の祖、全ての真理は、先入観を捨てて経験、すなわち、実験と観察によって認識されなければならないと主張しました。
神から離れて理性を重要視する合理主義思想と、経験に基盤をおく人間中心の現実主義思想は、共に神秘と空想を排撃して、自然と人間とを神から分離しました。
3 フォイエルバッハ(Feuerbach):『キリスト教の本質』の中で、彼は社会的、経済的与件が宗教発生の原因になると説明し、唯物論の基礎を形成しました。
アベル型人生観:人々の本性的な追求はより深く内的なものを追求することで、哲学と宗教における立体的な人生観を樹立し、一層高次元に神の側へ指向するように導きました。
1 カント(Kant):経験論と理性論を吸収し、批判哲学を打ち立て、哲学の面でアベル型の人生観を開拓しました。認識は、悟性の自発的作用により、先天的にある自己の主観的な形式をもって、対象から来る多様な感覚を統合、統一することにより成立すると説明し、主観が対象を決定するとしました。
2 シュペーネル(Spener):敬虔(けいけん)主義の祖、正統的信仰に従おうとする保守的な傾向が強く、神秘的な体験に重きをおきました。
3 フォックス(Fox):クェーカー派の祖、キリストは、信徒の霊魂を照らす内的な光であり、聖霊を受けてキリストと神秘的に結合し、内的光明を体験しなければ聖書の真意を知ることができないと主張しました。
4 スウェーデンボルグ(Swedenborg):科学者でありながら霊眼が開け、天界の多くの秘密を発表しました。
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次回(7月4日)は、「三権分立の原理的意義を説明してください」をお届けします。