家族の絆づくり 171
悩みの解決は、感情のコントロールで決まる!

ナビゲーター:阿部 美樹

悩みの原因を取り除くことは難しい
 悩みを抱えた場合、原因を取り除こうとしますが、これでは悩みが解決することがありません。悩みは自分ではコントロールすることが難しいことが多いからです。

 それよりも「感情」を変化させることで解決の道が開けます。
 悩みを解決することができる心は、「うれしい」「楽しい」という感情です。「苦しい」「つらい」「どうしよう」という感情になっていくと心がパニック状態になり、悩みはさらに大きくなります。

 「楽しい」と思うと確実に「苦しい」という気持ちは薄まります。
 近年脳科学が発達して、「苦しい」というときは「ノルアドレナリン」「アドレナリン」「コルチゾール」という三大ストレスホルモンが分泌されると分かってきました。また、「楽しい」というときは「ドーパミン」「エンドルフィン」「セロトニン」という幸せホルモンが分泌されます。

 苦しいという感情を持つ場合は、視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまう傾向があります。楽しい感情を持つと、広い視野や高い視点で物事を見つめることができます。

「楽しい」「うれしい」というイメージ
  苦しいことが大部分であったとしても、今の状況、仕事、家庭の中で、どこか楽しい部分、ほっとする瞬間などは、探せば必ずあるはずです。

 簡単にできる方法は、「楽しいこと」「うれしいこと」をイメージすることです。
 今の困難を乗り越えて成長した自分をイメージする、願いがかなってお祝いしている場面をイメージする、成功して周りの人と喜び合う姿をイメージするのです。

 すると幸せホルモンであるドーパミンが分泌され、モチベーションが上がり、脳の機能も高まり、願いの実現を後押しします。さらに免疫力もアップして力も出てきます。

 うれしい、楽しいという感情は現実を変える力を持っています。そのような感情になれば、改めて悩みを見ると、小さなささいな悩みに見えたりします。
 喜びのコントロールを活用して幸せな家庭づくり、充実した人生を創り出していきましょう。