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統一原理127のポイント 116
宗教史、経済史、政治史がなぜ分立して発展してきたのか

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、「統一原理127のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第四章 摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復帰摂理延長時代

115 宗教史、経済史、政治史がなぜ分立して発展してきたのか説明してください。(『原理講論』、492〜496ページ)

 人間は、肉身と霊人体という両面性をもっています。堕落によって人間は霊肉の無知に陥りました。霊的無知は宗教によって漸次、啓発されてきましたが、宗教は全ての人の必要を満たすものではないため、霊的な面の啓発は特殊な人間においては飛躍的なものであっても、一般的には、その発達は緩慢なものでした。しかし、科学は誰にでも認識でき、また必要不可欠な現実を打開するものであるので、肉的無知に対する啓発は急進的にして普遍的なものです。

 また、サタンは現実生活を通して、人間に侵入してくる関係上、宗教の道は、現実を見捨てなくては行かれない道とみなされてきたため、現実を追求する科学と、互いに調和をなすことができませんでした。この不調和は宗教と経済との関係においても同じです。それは、経済も科学も同じく現実世界に属するものであり、科学の発達と密接な関係をもって発展するものだからです。したがって、宗教史と経済史とは、その発展において、互いに、方向と進度を異にせざるを得なかったのです。

 宗教と経済は、その発展過程において、互いに対立しながらも政治によって我々の社会生活と関係を結んで、各々キリスト教史と経済史とを、形成してきました。西洋における政治は、急進的な科学の発達に伴う経済発展と、混迷のキリスト教の動きとを、社会生活の中で調和させていく新しい方向に向かうようになりました。したがって、キリスト教史と、経済史と、政治史は、各々別途に考察しなければなりません。

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 次回(6月13日)は、「民主主義の原理的意義を説明してください」をお届けします。