シリーズ聖歌

 世界平和統一家庭連合の「聖歌」を、第一部1番から順にご紹介してまいります。

 今回は、聖歌の第一部3番「聖励の新歌」をお届けします。

 真のお父様(文鮮明先生)が興南(フンナム)特別労務者収容所から解放されたのは、19501014日午前2時でした。明日には処刑されるという、まさにギリギリの夜に国連軍による興南収容所の爆撃があったのです。

 そのようにして興南から解放されてから20日、平壌に戻って来てから10日過ぎた114日に、お父様はこの聖歌3番「聖励の新歌」の歌詞を作られたのです。

 お父様の作られた歌の中で、書かれた日にちまで残っているものはこれ一つといっていいでしょう。

 日付を書き留められたお父様を偲(しの)ぶとき、まさに題名どおり「天が激励される新歌」の歌詞のごとく、新しい出発の表示であり、宣布の意味を持つ聖歌ではないかと思わされます。

 この歌には、新しい出発の表現が全歌詞に満ち溢れています。「新」という字の付いた言葉が題のほかに13個もあり、真のお父様の「新しいみ旨」成就に対する決意と望みが、どれほど大きなものであるかを推し量ることができます。

 「この原理を解明するまでの道がどんなに難しかったか、あなたたちに分かるだろうか」と、お父様がしみじみと語られたことがあります(1967年)。

 「例えば、夜空いっぱい広がるほどのテントに、針穴が一つある。そこを明かりもなしに、たった一回で突き立てるほどの難しさである」とも語られました。

 地獄のような興南から解放されてちょうど20日目に、戦乱の真っただ中の平壌で作られたこの歌は、誰も知らない神様とお父様だけの出発の記念碑となりました。

 歌詞の中でお父様は、神の摂理の主人公として選ばれた、溢れんばかりの感激と決意を力強く、熱く訴えておられます。

 「私はこの身を全てささげて、新しい神のみ旨を必ず成し遂げよう」と、北朝鮮の地で叫ばれたお父様のお声は、時を超えて今、私たちの耳にも聞こえてきます。

 そのお声が、全世界の兄弟姉妹たちをこのように呼び集められました。私たちから始まる歴史のために、お父様のそのお声に和して、この「聖励の新歌」を歌おうではありませんか。

(参照:『聖歌のめぐみ』)

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