シリーズ聖歌

 世界平和統一家庭連合の「聖歌」を、第一部1番から順にご紹介してまいります。

 今回は、聖歌の第一部2番「聖苑のめぐみ」をお届けします。

 1953年の春、釜山(プサン)で厳しい迫害が続く中、3度目に移られた水晶洞(スヂョンドン)の教会で真のお父様(文鮮明先生)が作詞されました。

 詩を書き付けたメモを見た金元弼(キム・ウォンピル)先生がそれを全部暗記して、19567年ごろに曲が付けられ、初めて歌われるようになりました。

 当時の釜山教会は、家といっても石と土を混ぜ合わせて小さく築き上げてあるだけのもので、畳2枚も敷けない、雨漏りのするほら穴のような部屋でした。
 そのような大変な状況下で作られたこの歌は、なんと感謝と深い喜びに満ちていることでしょう。

 「真っ暗な夜に、明るい昼と思える感謝と希望の生活をしよう。私は爆弾が落ちてくる中で、理想世界のことをじっと想像した」と言われる、お父様の心がそのままに表されており、私たちに勇気を与えてくれます。

 「誰か一言でも、私の心に秘めた悲しみを言い当てたら、私は即座に大声で泣き出すだろう。神と先生が抱き合って泣いた、その深い悲しみは地上の誰も知らない。深い神の心情は、だれも計り知れない。それを思うと、細胞がしびれてくるようだ……」

 これは1970年の秋に語られたみ言(文鮮明先生の教え)ですが、そのような、誰も知らない境地を一人行かれた道は、生きた歴史となって、私たちを導いているのです。

(参照:『聖歌のめぐみ』)

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