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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 29
11 愛情表現②

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

愛情表現

愛情表現の方法
 愛情表現の手段には、三つあります。「言葉」「態度」「文章」です。

①言葉で表現する

○毎日、真心を込めて挨拶(あいさつ)をすることは、愛情表現の第一歩です。
 「おはよう」
 「いってらっしゃい」
 「お帰りなさい」
 「お休みなさい」

○夫が妻に、優しい言葉をかけてあげると、妻は、夫の愛情を感じてとてもうれしいのです。
 「遅くまでご苦労さん」
 「家事と育児は大変だね」
 「これはすごくおいしいよ」
 「ありがとう」
 「その服とてもよく似合うよ」

○妻が夫に、感謝と尊敬のこもった言葉をかければ、夫は疲れも嫌(いや)なことも吹き飛んで妻を愛したくなります。
 「気をつけて、早く帰ってきてね」
 「お疲れさま、お茶を入れましょうか」
 「ありがとう、助かるわ」
 「おとうさんって、すごい!」
 「パパ、だーい好き!」

②態度で表現する

〔夫は〕
 妻の荷物を持ってあげる。家の修理や整頓(せいとん)、皿洗いやごみ出しを手伝う。
 プレゼントを贈る。子供の世話をしたり一緒に遊んだりする。妻の手を取ってあげる。肩もみやマッサージをする。抱擁する。キスをする。

〔妻は〕
 夫の見送りと出迎えをする。身の回りの世話をする。好きな食べ物を作ってあげる。夫の腕を取って歩く。そっと寄り添う。肩もみやマッサージをする。
 背中を流す。夫の安らげる居場所をつくってあげる。

③文章で伝える

 言葉で言うのも、態度に表すのも恥ずかしいという場合は、手紙やメモ書きにして、さりげなく渡すのがいいでしょう。たとえ、たった一行でもこんな言葉が書かれていれば、どんなにうれしいでしょうか。

〔夫から〕
 「君と結婚して良かった。僕は幸せだ」
 「君には、いつも感謝している」
 「ここまでやって来られたのも、君のおかげだ」
 「口では言えなかったが、愛している」
 「一生、大事にするよ」

〔妻から〕
 「あなたをいつも信じています」
 「心から頼りにしています」
 「あなたを尊敬しています」
 「いつも感謝しています」
 「あなたのおかげで、とっても幸せです」

夫婦愛は最高の芸術
 「人生は芸術である」と言われます。絵画や音楽を鑑賞しているから人生が芸術だ、というのではありません。

 夫婦が互いに愛情表現の達人になるとき、初めて「結婚生活は芸術」になり、そのような夫婦は、周(まわ)りの人たちから見ても限りなく美しく、親なる神様から見ても最高の喜びの対象となる「芸術作品」になっているでしょう。

◆ ◆ ◆

 ここに集まった男性たちは、自分の妻を愛するにおいて、この世のどのような男性が自分の妻を愛するよりも愛さなければなりません。女性たちも自分の夫を愛するにおいて、この世のどのような女性が夫を愛するよりも愛さなければなりません。それが祝福家庭を成した夫婦が守るべき倫理なのです。(『祝福家庭と理想天国Ⅰ』一三一六頁)

《ポイント!》
一、思っているだけでは愛情は伝わらない。
二、言葉と態度で、はっきり表現しよう。
三、愛情表現の達人になろう。
四、愛は、結婚生活を芸術にする。

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 次回は、「夫婦の『愛』と『性』①」をお届けします。