2021.05.19 22:00
氏族伝道講座
喜びと幸せの生活伝道~み言の原点に立ち返る(13)
氏族伝道講座「喜びと幸せの生活伝道」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
伝道勝利の秘訣(ひけつ)は真の父母様のみ言から学ぶことができます。それらのみ言はただ語られたのではなく、実践して勝利された内容を語っておられるからです。
本書には伝道のポイント、勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて詳しく説明されています。
篠崎 幸郎・著
第二章 主と出会った者の行くべき道
一、召命と責任
神氏族メシヤとして立てられた背景
私たちは天宙史に一度しかない再臨時代に真の父母様に出会い、貴い祝福の恵みにあずかって人生を歩んでいます。では、なぜこのような人生を迎えることができたのでしょうか? 私たちが神氏族メシヤとして立てられるに至った背景を考えてみましょう。
『原理講論』の予定論を見ると、人間に対する予定は絶対的ではないとあります。それは人間自身が責任分担を果たしてこそ初めて神様が予定された人物になることができるからです。
神様の救いの摂理の目的は、人間始祖の堕落によってつくられた罪悪世界を、創造目的を完成した地上天国に完全に復帰することです。救いの摂理は再創造の摂理であり、それは一気に成し遂げられるのではありません。一から始まって、次第に全体に広まっていくのです。ですから神様の救いの摂理においては、まず中心人物になりうる人物を予定して召命されるのです。
召命された中心人物がどのような条件を備えているかは、以下のように説明されています。
「彼はまず、復帰摂理を担当した選民の一人として生まれなければならない。同じ選民の中でも、善なる功績が多い祖先の子孫でなければならない。
同じ程度に善の功績が多い祖先の子孫であっても、その個体がみ旨を成就するのに必要な天稟(てんぴん)を先天的にもつべきであり、また、同じく天稟をもった人間であっても、このための後天的な条件がみな具備されていなければならない。
さらに、後天的な条件までが同じく具備された人物の中でも、より天が必要とする時機と場所に適合する個体を先に選ばれるのである」(『原理講論』246ページ)
真のお父様は、私たちの立場について、次のように語っておられます。
「皆さん自身はさして功績がありませんが、皆さんの背後には今まで歴史上に生まれては逝った先祖たちの功績の土台があり、皆さんは知りませんが、数多くの氏族の中でも皆さんの先祖たちが積み上げた功績が多いので、この功績が積まれに積まれて、その結実として生まれた群れが皆さん自身であったことを知らなければなりません」(1969年1月26日、韓国・前本部教会)
「皆さんが、運があってそうなのか、福があってそうなのかは分かりませんが、このようにしてこの時代に生を受けてこの一時に会い、統一教会に入ってきました。統一教会にどのように入ってきましたか。皆さんをこの場に入るようにするまでには、数多くの先祖たちが精誠を捧(ささ)げに捧げました。数多くの人たちが滅び、善が踏まれる場で死んでいきましたが、その千人、万人の因縁を経て、回りに回って、その因縁が天につながって、日が昇る高い山のような立場に立ったために、そこで日の光を眺めて集まった人たちが皆さんなのです」(八大教材教本『天聖経』231ページ)
真のお父様は、日本をエバの国、母の国として選んでくださいました。そして私たちは日本の中でも、多くの先祖の善の功績の上に生まれ、先天的天稟と後天的条件が備えられ、神様が必要とした摂理的な時と場所に適(かな)っていたので選ばれたのです。
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次回は、「なぜ私を先に選ばれたのか」をお届けします。