2021.05.08 22:00
私の心の中にいる神様 68
「お便り&コメント」シリーズ④
娘が社会結婚をしてしまいました
真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、本然の自分を取り戻していくことができます。
今回は、「自己牧会プログラム」事務局に寄せられたお便りと、それに対する同事務局からのコメントをご紹介しましょう!
二世の娘が社会結婚をしました。娘に裏切られた、神様に申し訳ない、自分のせいだと心は乱れ、相手の男性まで恨む気持ちでいっぱいになりました。
愛して、許していくしかないと自分に言い聞かせても、やはり「これは許してはいけないのではないか」という気持ちが湧いてきて、またそんな自分を責めては苦しんでいます。
(女性 50代)
子供さんもどれだけ自分を責め、苦しんだことでしょうか
自分を責め、苦しんでいるという、そのお気持ち、よく分かります。しかしながら考えてみてください。子供さんも、どれだけ自分を責めて苦しんだことでしょうか。
過去にこんなケースがありました。
ある先輩家庭Aさんのお子さんが社会結婚してしまいました。Aさんは子供を責め、自分を責め、その結果、喜んで結婚式をしてあげることが難しかったそうです。それでお子さんは深く傷つき、ますます教会に対して壁をつくってしまいました。Aさんは、「これでは復帰の道が閉ざされてしまう」と悟ったと証ししておられました。
この証しを聞いた別の先輩家庭Bさんにも、やはり社会結婚をしたお子さんがいました。BさんはAさんのケースを参考に、お子さんを否定せず、喜んであげるように努めたそうです。するとお子さんも安堵(あんど)し、心を開いてくれるようになったのです。
そこでBさんが恩赦の祝福を勧めたところ、相手のかたも快諾してくれて、昨年10月10日に挙行された「2020特別祝福式」に参加することができたのです。
一世は原理どおり、み言どおりでなければいけないという思いが強く、そこから外れることは許されないと思っています。もちろん、信仰を守り、祝福を守らなければならないという思いは大切です。ですが、それ故に、起きてしまったことを頭から否定してしまうと、もっと大変になってしまうこともたくさんあります。
この先輩の体験談を、ぜひ生かしてほしいと思います。
二世もお母さんと一緒に宣教をしていたのです
二世の中には、親が宣教などに行って寂しい思いをしたことから、教会を恨むようになった人もいます。
親はまだみ旨を理解していますから苦しい道も甘受できるのですが、子供たちは分からないのです。でも分からないながらも、泣きながら体を従わせて親についてきたのです。親たちが頑張れたのは、この子供たちがいたからなのです。つまり、二世たちも一緒に宣教をしていたということです。
親御さんもそういう視点で二世を、また二世もそういう視点で親御さんを見ていくようになれば、歩み寄れるのではないでしょうか。
喜んであげた分だけ、お子さんは解放されます
そういう幼い頃のつらい経験を引きずっている二世の中には、その反動から、いろいろな形で問題を起こしてしまうケースがあります。社会結婚もその一つだと思います。
もちろん社会結婚を容認するわけではありませんが、起きてしまったときには、もうみ言を聞かせたり、祝福の意義を話したりというのは難しい段階になっていると思います。子供もいろいろと悩み苦しんだ末に、そういう結論に至っているのです。
否定し責めることを天の父母様、真の父母様は願っておられません。全てを心の目で見て感謝し、許していけば、否定すべきものは何もないことに気付くはずです。
ピンチがチャンスです。まずは親御さんが、喜んであげてください。喜んであげた分だけ、お子さんも苦しみから解放されます。そうなれば、親の願いに応えていきたいという思いに転換され、そこから次の道が開けてくると思います。
なお、季刊『祝福家庭』99号(2020年冬季号)の特集「二世の社会結婚に向き合う」(45ページ)も参考になりますので、ごらんください。
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次回(5月15日)は、「夫が酒、タバコをやめました」をお届けします。