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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第39回 思ったことを言えないわが子の性格が心配です

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「思ったことを言えないわが子の性格が心配です」という質問です。

 子供が学校の先生に対して、思ったことをなかなか表現できない場合があります。

 「他の友達は子供らしく泣いたり、騒いだり、笑ったり、思ったりしたことを口や態度で表すのに、わが子は違う」という心配です。

 このような時に、「こうしたらよい」「ああしたらよい」と親から助言することもできますが、あまり効果はありません。むしろ、そのように言えば言うほど子供は委縮し、自信を失っていく可能性が高いものです。

 人を信頼し、心のうちを話せるようになるためには、まずは子供が親を信頼して何でも自由に話せるという段階が必要です。
 親に安心して心のうちを話せるようになれば、その次には友達や先生に対しても、同じように安心して表現することができるようになっていくことでしょう。

 そのためには、「親の願う子供に育てよう」と考える以上に、「子供が願う親になろう」と意識することこそがもっと大切なことです。

 そのためには、親が「子供に対して条件付きで承認をする」のではなく、「ありのままの子供の姿を承認する」という姿勢を示すことが必要です。可能な限り、子供の希望をかなえてあげるところから始めてみてください。

 「ありのまま」という言葉を聞くと、わがままも受け入れるべきなのかという疑問が出てくる場合があります。「ありのまま」というと、「自分勝手に生きる」「気ままに生きる」「やりたい放題に生きる」など、無秩序にいい加減に生きているというイメージを持つ場合があるからです。

 しかし人間の心の中に「第二の神様」である良心(本心)が存在し、その良心は誰かから教えられなくても、常に正しい判断をし、自分に最もふさわしい答えを見いだそうとします。

 ですから、子供の行動に対して親が善悪の判断を押し付ける以上に、成長期にある子供の存在そのものを承認することを通して、親子の信頼関係を築くことの方がもっと重要なのです。

 また、子供は親に本当のことが言えずに、うそをつく場合があります。この場合も、「うそをつくことはいけない!」と正そうとする以上に、家庭で何でも話し合える雰囲気があるかどうかということがもっと大切なことです。

 子供がうそをつくという問題の前に、子供が親に正直に言えない関係性になっていることの方が先に解決すべき問題なのです。子供の行動の善悪を正す前に、子供から正直に話してもらえる親になることがまず必要です。

 子供の問題を通して、改めて家族関係を見つめ直していきましょう。

 自分を承認し、他人を承認して、環境を承認するならば、心がより楽になり、人生はもっと楽しくなります。

 そうすれば、無理に背伸びをしたり、飾ったりしなくてもいいので、ありのままの自然体で生きることができるようになっていくからです。

 反対に、自分を否定し、他人や環境を否定してばかりいると、人生は苦しくなります。

 まずは、家族のありのまま受け入れることを通して、何でも話し合える関係をつくりましょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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