シリーズ・「宗教」を読み解く 162
WCLCオンライン祈祷会~宗教の使命を果たすために

ナビゲーター:石丸 志信

 宗教の使命は、引き離された神と人との関係を回復し、神を中心とする人と人との関係を回復するところにある。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって社会的距離を取ることを余儀なくされ、人と人の絆を結ぶ機会が著しく制限されている中にあっては、宗教の使命が十分果たし得ない困難さがある。

 そのような状況下にあっても、知恵を絞り工夫を凝らしてその使命を果たそうと努力している。

 2019年12月28日に創設されたWCLC(世界キリスト教指導者会議)は、昨年12月に創設1周年を記念する希望前進大会とウェビナーをオンラインで開催した。
 今年に入ってからは、主として韓鶴子総裁から認定を受けた創設委員らが、毎月創設日にオンライン祈祷会を始めた。

▲2021年2月26日のオンライン祈祷会

 ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、フィリピン、日本、韓国と太平洋を隔てた国々の聖職者らが、時差を克服してオンラインで顔を合わせ、情報を交換し、祈り合った。
 これを通して、聖書の言葉がそのごとくになるよう努めている。

 「できる限り謙虚で、かつ柔和であり、寛容を示し、愛をもって互いに忍びあい、平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。からだは一つ、御霊も一つである。あなたがたが召されたのは、一つの望みを目ざして召されたのと同様である」(エペソ人への手紙 第4章2~4節)