2021.04.06 17:00
シリーズ・「宗教」を読み解く 161
3.11東日本大震災10年の祈り⑤
今こそ祈りの復権、神の復権、愛の復権が必要
ナビゲーター:石丸 志信
3月12日の超宗教フォーラムでは、梶栗正義UPF-Japan(天宙平和連合)議長が「愛の復権」と題して基調講演を行い、祈りの力と絆の重要性を強調した。
梶栗議長は震災発生当初、いち早く被災地に赴き支援物資を届けた。その時、人々の「絆」が国民の心の支えであり復興の力となったことを実感。この教訓を今に生かすことが犠牲者への真の慰霊だと語った。
さらに、「絆が復興の軸になるには、祈りが重要な役割を果たしている。祈りは神に向かうもの。魂の安らぎは神によってのみ与えられると信頼すること。神と人への思いを強めるときに絆の力は人類の再生、復興の力となる。コロナパンデミックを克服し、人類を一つに結ぶために、今こそ祈りの復権、神の復権、愛の復権が必要だ」と述べた。
唐彥博UPF-台湾議長からもメッセージが届いた。
「日本と台湾は、今後も永遠の良きパートナーとして共にある。犠牲者への深い哀悼の意を表すと共に、文鮮明・韓鶴子総裁夫妻が提唱する『ために生きる』精神が広がることを信じている」と語った。
最後に、川上与志夫IAPD-Japan(平和と開発のための宗教者協議会)会長が総括。「梶栗議長の基調講演はそのまま『祈り』であった。祈りは絆である。他者への関心が高まると、愛の心が芽生え、他者のための行動につながる。私も皆さまと心を合わせて祈り、活動することで、人のため、神様のために働き続けたい」と結んだ。