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スマホで立ち読み Vol.13
幸福な人生には原則があった 7

入山 聖基・著

(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)

 スマホで立ち読み第13弾、生き方を学ぶ統一原理セミナー『幸福な人生には原則があった』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
 本書は新規向け「統一原理2日セミナー」の8講座の内容がまとまっています。

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第1講座 神の実在
神を知る方法

②自然界を見れば、神がわかる

〈陽性と陰性の二性性相〉
 それでは、神の神性を発見するために、自然界の中にある共通の法則を探してみましょう。二つの法則を紹介します。
 まず一つは、「陽性と陰性の二性性相」です。難しい言葉のように思うかもしれませんが、簡単で当たり前な法則です。すべての存在は、陽性と陰性という二つの性のペアで存在している、という法則です。

 例えば、動物を見るとオスとメスがいます。これが陽・陰です。ペアになっている動物を見ると、ほほえましくなりますね。また、植物には雄しべと雌しべがあります。さらに、鉱物を見ると陽子(+)と電子(-)の関係など、分子、原子、素粒子に至るまで、プラスとマイナスという陽・陰の関係で存在しています。

 なぜこのようになっているのでしょうか? それを創られた神の性質がそうだからです。神ご自身の中には、根本的な陽性である本陽性と根本的な陰性である本陰性という二性が存在し、完全に調和統一されています。そのような神が創造されたので、神によって創られたもの(被造物)は陽・陰の二性となっているのです。そして、二性に分立された陽・陰の実体は、必ず自分の相対を求め、一つになって完成しようとするのです。

 神の性質がそっくりそのまま投影されているのが人間です。人間も神と同じように男性と女性という陽・陰がペアとなって存在しています。聖書には、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」(創世記1章27節)とあります。

 そして男女は完成するために一つになろうとし、それぞれが成熟すれば夫婦になります。そして子供ができれば父母となります。

 人間が完成した姿を父母と考えれば、神は「天の父母」なのです。父母には子女がいなければなりませんが、それが人間なのです。

 「神と人間は『親子』の関係である」。これが宇宙の根本真理です。神は親であるがゆえに、いつも子である人間のことを想(おも)っているのです。あなたも神の子の一人であり、「神から愛されている」のです。

〈性相と形状の二性性相〉
 もう一つの法則があります。それが、「性相と形状の二性性相」です。これも難しく感じるかもしれませんが、内容を知れば当たり前と思うことでしょう。

 すべての存在は、目に見えない性相(内性)と、目に見える形状(外形)が一つになって存在している、という法則です。

 例えば、動物を見ると、種類によってその姿や性質が異なり、個性的です。「ナマケモノ」という動物を見たことがあるでしょうか? 見た瞬間、「こいつは怠け者だな」とわかります。1日に20時間眠っているそうです。そのおっとりとした性格が、姿や行動に表れているのです。

 植物を見ても、ただ生えて、咲いているのではありません。ヒマワリ(向日葵)を見れば、その名のとおり、どこに太陽があるのかを知って、そちらのほうに向かって花を動かします。また、植物はどこに水があるのかを知って、根を伸ばすのです。それは、植物も「生きる」という意志というべき内性を持っていることを示しています。

 物質を構成する分子、原子、素粒子も、それぞれ性質をもち、形状を持っています。学生の頃、「元素の周期表」を覚えた記憶がある人もいるでしょう。みな異なる性質と質量を持っており、その数は100以上あります。

 なぜ、自然界はこのようになっているのでしょうか? それらを創られた神の性質が投影されているからです。神ご自身の中に、根本的な性相である本性相と根本的な形状である本形状が存在し、完全に調和統一されているのです。それが被造物に現れたのが性相と形状なのです。性相と形状は同一の存在の両面を言い表しており、形状は第二の性相ともいえるので、総合して二性性相というのです。

 そして、神の本性相と本形状がそっくりそのまま投影されているのが人間です。人間は心と体が一つになっていますが、その人を表すのは外見(体)以上に、心情や性格など内面(心)です。

 人間の本質は心です。心には喜怒哀楽の感情が湧き出る「心情」があります。心情は愛することによって喜びを得たいという情的な衝動です。そのことは、神が「心情の神」であることを教えてくれています。神の本質は心情であり、そこから生まれてくるのが「真の父母の愛」をはじめ、「真の夫婦の愛」「真の兄弟姉妹の愛」「真の子女の愛」という4大愛なのです。

 人間は神の似姿なので、人間も心情を持っているのであり、真の愛を求めるのです。あらゆる存在の中で神を感じ、神について考えることができるのは人間しかいません。このように神にも人間にも心情があるので、心情交流をすることが可能です。それが「祈り」です。人と人とが言葉を交わして心を通じ合わせるように、神と人とも言葉や思いで交流し、お互いの存在を感じ合うことができるのです。人は誰でも、祈れば神の存在を感じることができるようになっているのです。

 「天のお父様、天のお母様」と呼びかけてみてください。あなたも神を感じることでしょう。

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 次回は、「『種』を見れば、神がわかる」をお届けします。お楽しみに!



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