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スマホで立ち読み Vol.13
幸福な人生には原則があった 6

入山 聖基・著

(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)

 スマホで立ち読み第13弾、生き方を学ぶ統一原理セミナー『幸福な人生には原則があった』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
 本書は新規向け「統一原理2日セミナー」の8講座の内容がまとまっています。

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第1講座 神の実在
神を知る方法

②自然界を見れば、神がわかる
 『原理講論』には、次のように書かれています。

 「無形にいます神の神性を、我々はいかにして知ることができるだろうか。それは、被造世界を観察することによって、知ることができる。……神の神性を知るために、被造世界に普遍的に潜んでいる共通の事実を探ってみる……」(『原理講論』42ページ)

 神がすべての自然界を創造されたとするなら、美しい自然界は神の芸術作品です。作者である神が目に見えない存在だとしても、作品には神の性稟(せいひん/性質のこと)が現れるでしょう。そこには神の知性や愛情、創られた目的などのメッセージが込められているはずです。ですから、自然界をよく観察すれば、それを発見することができるというのです。

 私たちはみな、人間が自分自身を創ったのではないことを知っています。宇宙や自然界もまた、人間が創ったものではありません。気がついたら「すでにあった」のです。このような存在を「結果的存在」と言います。こうした「結果的存在」であるならば、それを存在せしめた「原因的存在」がなければなりません。その究極的な第一原因を「神」と呼ぶのです。

 「神」などというと、宗教的な言葉だと敬遠する人もいるかもしれません。しかし、今は、科学が「神」にとても近い時代が到来しています。科学はすべての物質の根本を究極まで追究してきました。すべての物質が素粒子からできていることは皆さんもご存じでしょうが、現代科学はさらに根本的な物質の根源を発見するところまで来ています。

 201274日、すべての物質に質量を与える究極的な粒子、「ヒッグス粒子」の存在が確認されたというニュースが世界を駆け巡りました。その粒子は「神の粒子」とも呼ばれました。このように、現代物理学は、ビッグバンから現在までの宇宙の生成を理論的に説明できる方向に進んでいて、そこに神の存在を認めざるを得ないところまで来ているのです。

 しかし、科学者たちは安易に「神」とは言いたがらないようです。それで、別の言葉が流行しています。それが、「サムシング・グレート(something great)」という言葉です。直訳すれば、「偉大なる何者か」です。

 この言葉を言った村上和雄博士(1936~)は筑波大学名誉教授で、遺伝子研究の権威です。遺伝子を読み取る最先端の技術を持っている方ですが、著書で次のように書いています。

 「私たち人間の体内にある60兆個の細胞はその一つ一つがみんな生きている。その膨大な生命群はぎっしり隣接しながら、ケンカも混乱もせず、きちんと支え合って生きています。地球上の人間は頻繁にケンカやいじめを繰り返し、離婚し、訴訟し、戦争もしてトラブルが絶えることがないのに、体内の小さな生命たちは見事に調和して、それぞれ自律的な生命を営みながら互いに助け合って組織をつくり、臓器をつくって、個体(私)を生かしています。

 このこと一つをとっても、科学の原理を超えた、生命の奇跡と言ってよいものなのです。その精巧にして絶妙な生命の原理を定め、また、それを膨大子細な情報として遺伝子に書き込んだ「誰か」がいるはずです。私たち人間にできるのはせいぜいそれを読み取るくらいなのです。それが偶然や人為でできたとは考えにくい。したがって私はその設計者として、科学の常識や人知を超えた大きな存在を想定し、それを『サムシング・グレート(偉大なる何者か)』と呼んでいます」(村上和雄著『生命の暗号②』サンマーク出版)

 ここに書かれているように、人間は60兆個の細胞からできています。「人によって違うのでは?」と思いがちですが、数はみな同じだそうです。ただ、年を取ると細胞が少し減ってくるので、体が小さくなるのです。

 体内の細胞には、脳細胞もあれば、足の裏の細胞もあります。細胞たちが、「脳細胞のほうがカッコいい! 足の裏の細胞なんか汚れ仕事で嫌だ!」と不平不満を言い始めたらどうなるでしょうか? しかし、そんな細胞は一つもありません。みな与えられた自分の持ち場を守り、見事に調和しています。なぜそうできるのでしょうか。一つの目的のもとに動いているからです。それが、「体を生かす」という目的です。

 60兆個の細胞が、私を生かすために一致団結して24時間働き続けてくれているのです。そう考えると感謝の気持ちが湧いてきませんか? 皆さんの中には、「自分は誰からも愛されていない!」と思っている方がいるかもしれません。しかし、少なくとも自分の細胞からは愛されているのです。

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 次回は、「陽性と陰性の二性性相」をお届けします。お楽しみに!



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