相談「年中の娘が、登園拒否をしています。どうしたらよいでしょうか?」
光の子園からの回答
卒園生に、こんな子がいました。運動会で組立体操をするのですが、その子はいつも自分の好きなことしかしないで、なかなか練習に入りませんでした。
それで、その子の嫌いなことを聞いてみました。すると、喜んでとんできて、「朝の会、絵画、音楽…お帰りの会!」と、言いました。それを黒板に書き出しました。皆で集まってやるものが嫌でした。それを、ほかの子供たちに聞いてみると、「それは良くない」と言いました。「大きくなれないよ」と言うのです。
それを聞いて、その子は「う~ん」と悩んでいました。そして、「先生が抱っこしてくれたらやる」と言いました。それから、先生の抱っこで、組立体操をはじめ、全ての設定保育(礼拝、絵画、体育などの勉強)をするようになりました。
上の話をお母さんにして、「娘さんの嫌なことを書き出してみてはどうでしょうか」、と提案しました。お母さんがそのとおりに実践すると、娘さんが喜んでとんできて、お母さんの膝に座り、うれしそうに、「あのね、幼稚園に行く時、朝早く起きるのが嫌だったの」と言ったそうです。
お母さんは、「そうだったのか」と、初めて娘さんの気持ちを知りました。今まで、尋ねるどころか「なんで行かないの!」と、叱責ばかりしていたそうです。振り返ってみると、ほとんどのことを、上から目線で子供に押し付けていたと気づいたそうです。二人の様子を見ていた小学生のお姉さんが「私も書き出して!」と、とんできたそうです。翌日から、娘さんは幼稚園に行きました。
お母さんは、今回のことを通して、自分は傲慢だったと、反省したそうです。言うことを聞かないとか、駄々をこねているとか、それも、神様の声です。それを問題視して、問題児にしているのは、大人のほうではないでしょうか。
一呼吸おいて、「あなたは何を考えているの?」と、尋ねてみると良いと思います。そうすると、「実はね…」と、うれしそうにしながら答えが返ってくるでしょう。そんな、ワクワクする会話を楽しんでみませんか?