①性格の相違
人には12のタイプがあり、天国には12の門があると言われています。12のタイプ全ての人を愛することを通して、私たちは天国にどこからでも入ることができるというのです。
また人には長所、短所があります。性格の違う相手と一つになろうとするとき、私たちは往々にして相手を、外面的な雰囲気や感覚で判断したり、自分なりの価値観で要求したりしがちです。
結果、歩み寄るどころか、二人の関係はますますこじれてしまうことになります。
「なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁(はり)を認めないのか」(マタイ7・3)とあるように、「相手を変えよう」より「自分自身が変わる」を優先することが大切です。
「相手が悪い、変だ」と思う前に、自分自身が変わろうと努力しましょう。そうすれば、私たちの人格の幅が広がっていきます。
例えば、伝道に出掛けるときペアを組むとします。普通につきあっていれば、それほど気にならないことでも、ペアを組んだ途端、相手の一挙手一投足が気になってしかたがないということはないでしょうか。
伝道のとき、私は正反対の人とペアになったことがあります。精誠を尽くそうとしらみつぶしに声を掛ける私に対し、ペアになった姉妹は、「神様と一つになる」ことを何よりも重視し、ひたすら祈るタイプの人でした。
お互いにないものをもった相手でした。闘う材料はいくらでもありますが、私たちはベストパートナーになりました。互いに足りない部分を補い合って、一つになって伝道に邁進(まいしん)しました。
到底一つにはなれないという相手でも、「伝道を勝利したい。神様が願った人に出会いたい。その人を神様につなげたい」という共通の目的を中心とすれば、一つになれる道が見えてきます。
自分の目的より神様の目的、神様の願いに立つことが大事です。
『祝福家庭』84号(2017年春季号) 77~79ページより