実は、結婚してからの33年間、夫のDVに悩んできました。夫は気が短く、特にお酒が入るとちょっとしたことでもかっとなって、手近にある灰皿や茶わんなどを投げつけました。さらに、エスカレートすると「もう仕事なんかしねえからな」と言って、私を精神的に追い込むのでした。
結婚当初は、まだ若いから自分の感情を抑えられないだけで、年を取ればそのうち丸くなるだろうと思って耐えました。しかし、10年、15年たっても夫は変わりませんでした。それどころか、手や足も出るようになりました。
自分の愚かさに気づいたとき夫への感謝の気持ちが湧く
橘先生は２日間とも、歌手のさだまさしの曲を聞かせてくれました。初日は「関白宣言」でした。夫が妻にあれこれと要求する歌詞ですが、最後に「できる範囲でいいから」という優しさが込められている歌詞でした。
私は曲を聴きながら、昔、夫が、子供がいても、「俺は、お母さんだけ愛しているんだ。他の女には目が行かないんだよ」と言ってくれた場面が浮かんできました。そのときの私は、「何言ってんのよ」と言いながら、心の中では喜んでいたのを思い出したのです。
夫婦が円満で一つになれば、全ての問題が解決される
今、一つ一つが感謝の毎日です。重かった心はすっかり軽くなり、新鮮で幸せな日々を送っています。やはり、神様は私の祈りを全て聞いてくださっていました。感謝してもし切れない思いでいっぱいです。
信仰歴26年にして、ようやく、祝福に向かって出発できると感じています。この道に来なければ、スタートラインにも立てなかったでしょう。
これからは、橘先生が語った「夫婦が円満で一つになれば、全ての問題が解決される」を信じて、まず、夫との祝福を目標にし、子供たちも導いていきたいと思います。（本文から抜粋）
『世界家庭』2017年５月号に掲載しています。
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