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2019年07月19日

『ムーンワールド』2019年7月号
読みどころ紹介③
◆みんな神の子
神の子教育メソッド

「丸ごと愛されることで神様を愛するぶれない軸ができる」

 年中組のAくんは、ブロックや絵本などを手にして部屋を出ていくことが頻繁にありました。保育士が「〇〇しましょう」と声をかけても、すぐに従うのは稀でした。

 ところが、最近、同じクラスのB子さんの言うことに従うようになりました。「お部屋に戻るよ」と彼女が言うと、ついてくるのです。「なぜ、B子さんの言うことは聞くのかな?」と皆が疑問に思いました。


 B子さんは、年少の頃は無口でした。思うようにいかないと、ひっくり返って駄々をこねました。特に、園バスに乗る時はブスッとして、2つのカバンと靴をポーンと放り投げて自分では持ちませんでした。保育士は、「だめだよ」とは言わず、毎日、園バスまでカバンを運びました。保育士がB子さんの手を引いてお手伝いをさせたり、スキンシップをしたりしながら、返事がなくてもあきらめずに声をかけ続けました。両親にも祈ってもらいました。そうしていくうちに、少しずつ声を出すようになりました。

 そのようにして愛した条件を立てたうえで、2学期頃から「B子ちゃん、人にものを頼む時は『お願いします』と言うのよ」と言ってみました。すると、小さな声で「お願いします」と言うようになりました。次に、「今日は一つだけカバンを持ってみない?」と、尋ねると、一つを肩にかけ、「(もう一つを)お願いします」と言うようになりました。 

 そして、3学期の終わり頃には、なんと、自分でカバンを持って、さっと園バスに乗るようになりました。笑顔でお話もするようになり、自分の意思をはっきりと伝えてくるようになりました。年中組になっても、思うようにいかないときは、まだ泣いたりもしますが、いざ、体操や歌の時間になると、まっすぐな姿勢で自分の場所に立ちます。「私、ここにいるの。神様、見て!」と言わんばかりに堂々と頑張っています。 

 B子さんの中にぶれない軸を感じました。迷いがないのです。それは、丸ごと愛されたからです。そこから発する言葉が、サタン分立された言葉に聞こえるのだと思います。「だめなものはだめなのよ!」と、彼女から言われると、「はい」と従わざるを得ない雰囲気になるのです。

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