(質問)
時々電車で白い杖を持った方を見かけます。お手伝いをしてあげたいときは、どうしたらいいですか?( 小6女子 )
(答え)
視覚障害者の方が、白い杖(白杖)をまっすぐ頭の上に掲げているときはSOSのシグナルです。正面から「どうかなさいましたか?」と声をかけてください。後ろから声をかけると気がつきにくかったり、驚いて転倒する危険があったりします。また、いきなり身体にさわったり、手を握ったりすると驚いてしまいますので必ず声をかけてから行ってください。
まず、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけましょう。どこかに誘導するときの基本は、相手の左側半歩前に立って、右手の甲を相手の左手の甲にくっつけます。そこから腕を伝って肘の上を持つ基本姿勢を取ることができます。白杖を持っているほうの手(右手)にはさわらないでください。
知っておいてほしいことは、白杖を使っている人がすべて全盲とは限らないということです。弱視の方、視野狭窄(視野が狭い)の方も使っています。聴覚の障害のある方が使う場合もあります。そして、視覚障害者であることをまわりに知らせるために、本当は白杖を持たずに、みんなと同じように歩きたいのに持っている人がいるということです。そのような状態や気持ちを考えながら声をかけ、その人に必要な支援を行うことが、「ために生きる」第一歩です。
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