真のお父様は、とてもかわいく、お母さんがおんぶして汽車に乗ると、人がのぞきに来て、抱きたがりました。
真のお父様の家があった定州から宣川という所にあるキリスト教系の病院に汽車で行ったときのことです。具合の悪い真のお父様をお母さんが抱っこしていると、横に座った人が、「このようなりっぱな赤ん坊を一度、抱っこしてみたい。そうすれば、私も恵みを受けて、我が家の運勢も良くなるだろう」と言いました。
真のお父様の幼い頃のあだ名は、「一日泣き」でした。泣き始めると、一日中、泣いていたのです。
静かに泣くのではなく、大声で泣き叫んだので、寝ている人は起きてしまい、村のおじいさん、おばあさんたちが見物に来るほどでした。のどが腫れ、やがて声が出なくなりました。部屋の中で、ひっくり返って跳ね回るので、体中が傷だらけになるほどだったといいます。
真のお父様は、それほど気性が激しかったのです。
真のお父様は、一度決心すると、どんなことがあっても絶対に自分の意見を曲げませんでした。10代にもならない、幼い頃の話です。
真のお父様は、自分が間違っていても、お母さんに何か指摘されると、「違う。絶対に違う!」と主張しました。お母さんに、「間違っていました」と一言言えば済むのに、決して言わなかったのです。お母さんも気性が激しかったので、「親が答えなさいというのに答えないのか!」と言いながら、真のお父様を何回も叩きました。あるときなど、何回叩かれたか分からないほど叩かれ、最後は気絶してしまいました。それでも、真のお父様は耐えたのでした。
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