1973年も真の父母様は3回、日本を訪ねてくださり、たくさんのみ言を語られました。私の印象に残っているのは、7月8日に「復帰路程における日本の使命と理想世界」との題目で語られたみ言です。
「日本の使命は、エバ国の使命です。自分が飢えても、アジア民族に経済援助、心情的援助をすることのできる国にならなければ、日本の将来はありません。それは当然の話です。『統一思想』を受け入れれば、日本民族は世界的な民族になることができます。日本は世界の先頭に立つ民族になるでしょう。新婦がお嫁に行ってよく尽くす場合、家の全ての支持が集中する主人になるのと同じです」
このようにお父様は、「日本の行くべき道」として、「日本の使命はエバ国の使命である」と強調されました。日本には、善なる実績をもって世界に奉仕していく使命があるというのです。
第二次世界大戦をはさんで、日本を取り巻く周辺国家、特にソ連や中国、北朝鮮といった共産主義の国々は、何とか日本を乗っ取ろうと狙ってきました。それは今も変わりません。
かつて日本がアジアに対して侵略行為をしたことは事実です。その不名誉な立場を脱しなければなりません。内外に援助して貢献し、アジアの発展のために尽くさなければ、日本の将来はないのです。そのためにも、国民を「統一思想」で啓蒙し、世界的な民族となることが求められています。
お父様は、日本を「20世紀のイギリス」と見ておられます。
1973年から「国際指導者セミナー」が開催され、日本とイギリス、アメリカの優秀な大学生や大学院生たちがたくさん参加しました。
「先生はアメリカに行って韓国と日本、アメリカの3か国を一体化させるのです。日本は過去を悔い改めて、アジアと世界のために生きなさい。そのためには統一教会を中心とするしか道がありません」というのです。1972年から74年まで世界的な3年路程です。そのためにお父様は、〝アメリカで天の作戦を組む〟というのです。
「日本の使命と理想世界は何でしょうか。神の愛によって超民族的な国家編成をし、母の慈愛で進めていくことが、何よりも日本にとって重要なことです。だから歴史にない苦労をしましょう。アメリカ人に尊敬されるように奉仕しなさい」
「お父様は日本を信じます。なぜでしょうか。日本人は去っていきません。任せたら責任を果たすのが日本です。だから感謝していきましょう」
これらが、日本に対するメッセージのポイントです。
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