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2018年10月12日

『ムーンワールド』10月号 読みどころ紹介②
偉人伝紙しばい ために生きる人たち 第12回
  ヘレン・ケラー(下)

 

 

○ヘレン・ケラー(下)

 このままでは良くないと思ったサリバン先生は、ヘレンと二人きりで教えるしかないと思いました。それで、近くの小さな家に二人で住みました。

 ヘレンは、自分の思いどおりにならないので、一日中大暴れしました。先生は、しんぼう強く教えました。

 サリバン先生は、くたくたに疲れてしまいました。しかし、目が見えず、耳も聞こえず、話もできないヘレンがかわいそうで何とかしたいと神様に祈りました。「ああ、神様、ヘレンが、私たちの気持ちを分かることができますように。ヘレンが幸せになりますように」

 ヘレンと先生は、散歩中、井戸に行きました。

 サリバン先生は、井戸の水をヘレンの手にかけながら「ヘレン、これが水よ」と、教えました。ヘレンの手に水を注ぎながら「w-a-t-e-r」(水)と指文字(指話法)で何度もつづっていると、突如としてヘレンは言葉と物を結びつけ、すべての物に名前があることに気づきました。そして、サリバン先生の方を向いて名前を聞きました。手のひらにつづられたのは「t-e-a-c-h-e-r」(先生)でした。

  ヘレンはベッドに入ってからも「早く明日になればいい!」と思いました。うれしくて、「これは、なあに?」と、いろいろな物に触りながら尋ねました。そして、「与える、行く、赤ちゃん、ドア、開ける、来る…」などの単語をすぐに覚えました。

 それからヘレンは、一生懸命に勉強をしました。声を出して、お話もできるようになりました。とうとう大学にも行きました。

  目が見えず、耳も聞こえない、上手く話せない人が大学に行ったのは、世界でも初めてのことでした。「サリバン先生のおかげです。先生のおかげで、私は幸せになりました。今度は、私が他の人を幸せにしてあげる番です。それが、先生への恩返しです」と言って、世界中を回り、身体の不自由な人々のために生きました。日本にも来ました。また、神様の教えも人々に伝えました。ヘレンケラーは、87歳で亡くなりましたが、死ぬまで、世界中の身体の不自由な人のために尽くしました。

 

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