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2018年09月20日

『祝福家庭』89号(2018年夏季号)読みどころ紹介⑨
「個性花咲く光の子」第10回
「家庭と園が基台を組み、園児の成長をサポート!」

 

 

達成感を味わえるようにつきあう

 Fくんは3歳のときに入園し、星組(年少)に入りました。当初はほとんど言葉を発せず、先生と目を合わせることもできませんでした。外出のために玄関に行っても、周りの物に目を奪われて、自分から靴を履こうとしません。「靴を履こうね」と語りかけ、顔を靴に向けさせてもダメでした。

 そこでまず、「靴を見る」ことから始めました。毎回、Fくんがきちんと靴を見ることができたかを確認し、先生が履かせてあげるのです。

 しばらくしてから、自分で靴のマジックテープを留められるようにしました。靴を履く最後に、先生が「パッチンしてね」と言い、留めてもらったのです。全て1人でできるようになるまで、約3か月かかりました。

 身の回りのことは、早いうちから1人でできるようになってほしいと思う親御さんは多いかもしれません。しかし、焦りは禁物です。まず1つできたら「良し」として、残りは大人がやってあげるのがよいでしょう。

 大切なのは、親子の「共同作業」を通して、子どもに達成感を味わわせてあげることです。どんなに小さなことでも、子どもができたことを認め、「あなたがやったのよ。できたのよ」と褒めてあげるのです。

 また、Fくんはクラスのみなが着替えをしたり、おもちゃで遊んだりしていても、教室をぐるぐる走り回るなど、他の園児に合わせて行動することができませんでした。担任は、Fくんのお母さんに園でのようすを全て正直に伝えました。

その後、お母さんはお父さんに話し、夫婦でお祈りを始めたそうです。連絡帳には毎日のように、Fくんの家でのようすが細かく記されるようになりました。また担任や副担任は、園長や副園長にこまめに相談したのです。こうして、家庭と園で基台を組んでいくうちに、Fくんは少しずつしゃべるようになりました。

 

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