自叙伝書写 感動体験集

8回「ありがとう」毎日2000 回で極上の誕生日を祝う(後編)

(東京都在住 婦人)

 長女はアパレル関係のデザイナーの仕事をしています。今までだと、「たまには、ママに洋服のプレゼントはないの?」と言うと、すかさず、「ママはいつも人からもらうことばかりを考えている。ママの体型に合う洋服なんてあるはずないでしょ」と、ビシッときつい言葉が返ってきました。何も返す言葉がありませんでした。しかし、「ありがとう」と唱えると、私の心に少しずつ変化があり、娘に言われる言葉が気にならなくなりました。
 クリスマスも近くなり、家に帰ると玄関に大きな段ボール箱が置いてありました。箱の中には、洋服が二枚入っていました。「これどうしたの?」と長女に聞くと、「ママと妹にクリスマスプレゼントだよ」と、言ってくれました。ウワー! すごい! ありがとうの効果が現れたと思い、神様に感謝しました。


写真はイメージです

 ある日のこと、教会長(世界平和統一家庭連合の支部教会の責任者)と雑談をしていた時です。二人とも郷里が北海道でしたので、「スキーはやりますか? スキーをやるなら北海道のニセコが良いですよね」と話をしました。
 その日、家に帰ると、長女が「ママ、スキーに行かない?」と言ってきました。「ええ! どこへ?」と聞くと、「北海道のニセコ」と言いました。私はビックリしました。「でもお金ないよ」と言ったら、「お金はいいよ、私が全部招待してあげる。ママの誕生日が2月20 日なので、その日を前後して、2月18 日~21 日で行こう」とのこと。
 長女は、帽子、手袋、靴下、ヒートテックのシャツ、スキーウェアの中に着る服など、全てを準備してくれました。私もストレッチをして筋肉をほぐしたり、腹筋運動をするなど準備をしました。長女もその日を本当に楽しみにしているようでした。


写真はイメージです

 またある日のこと、「眼鏡は曇って危ないから、コンタクトレンズを入れた方がいいので、眼科に行くよ。休みを取ってね」と言われ、一緒に行ってコンタクトの準備もしてくれました。全て細やかな配慮をしてくれる長女は、今までとは別人のようでした。
 この期間も、ずっと「ありがとう」と言い続けていました。
 いよいよ、2月18 日、ニセコへ出発する日が来ました。行ってみて驚くことばかりでした。ほとんどの人が外国人でした。オーストラリア、アメリカ、インド、韓国、中国と、ここが日本なのか、ヨーロッパのスイスにいるかのような、錯覚を覚えました。羊蹄山を目の前にしながら、毎日スキーを楽しみました。
 いつも「神様にありがとう」と言い続けました。私の素晴らしいサプライズとも言える誕生日を過ごすことができ、本当にうれしかったです。「ありがとう」の一言から、こんなに多くの恵みを頂くことができました。
 ありがとうございます。