家族の絆づくり 151
「何のためにするのか?」という動機付け

ナビゲーター:阿部 美樹

夢の実現は「目的の明確化」から
 充実した生活を送るためには夢を持つことが必要であり、それは素晴らしいことですが、そのためにも「人生の目的」という動機付けをしっかりとすることが大切です。

 「何のために」という目的が明確になると、取り組む意欲が高まり、困難や試練にぶつかっても乗り越える力や継続する力が湧いてくるからです。

 車に例えるなら、動機はガソリンなどの「燃料」に当たります。行き先(ゴール、夢)が明確でも、十分な燃料(目的意識)がなければ、目的地に到着することができないからです。

「使命分野」と「心情分野」の二つの目的
 就職するにも「何のためにその会社を選ぶのか?」という質問に対する答えを見いだすことです。

 起業するにも「何のために起業するのか?」、結婚するにも「何のために結婚するのか?」という問いに対する答えが必要です。

 大きな観点から見れば、「何のために生きているのか?」という問いは、人生の充実度や価値を高めることでしょう。

 このように、「何のために生きるのか?」という「使命的目的」を持つことは、自分の役割や在るべき姿を明確にして夢を実現する原動力になることでしょう。

 また、「誰のために生きるか?」という「心情的目的」を持つことは愛を育み、愛を成熟させるために必要なことです。

 自分の人生を自分のために生きることは当然のことですが、それ以上に誰かのために生きる人は輝いて見えますし、充実した人生となるでしょう。

 それは「愛」という本質的な動機を持つからです。誰かのために生きる人は、信頼される人、尊敬される人、愛される人になります。

 あなたは何のために生きていますか?

 あなたは誰のために生きていますか?