私の心の中にいる神様 33
私を怒鳴る人の心に寄り添う

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

私を怒鳴る人の心に寄り添う

 コンビニで働き始めて7年になります。
 接客にはマニュアルがあり、それに従って応対すれば大抵のことは何とかなるのですが、時にそのとおりにいかないこともあります。

 お客さまには一人一人、そのかたの考え方、常識があるので、こちらがそれに沿わないことをすると、怒りやクレームとして返ってくるのです。

 そういう場合は、「自覚を取り戻す」ワークをして、意識を「今ここに」置き、「今のこの状況を正しく見させてください。心の目で見させてください」と祈りながら対応しています。

 ある時、60代くらいの男性がコンビニ決済の手続きに来られました。処理をして、控えの用紙をお渡ししたところ、そのかたが突然、怒り出したのです。
 よくよく聞いてみると、そのお客さまは、用紙を小さく折りたたんで渡してほしかったようです。

 「そんなこともできないのか。ちゃんと習わなかったのか!」と、ものすごい剣幕で怒鳴られてしまいました。

 7年働いて、これほどに怒鳴られるのは滅多にないことなので、こちらも一瞬、頭が真っ白になりました。それでも必死に「自覚を取り戻す」ワークをして、意識を「今ここに」置くように努めました。

 気持ちが落ち着いてくると、不思議とそのお客さまの気持ちに寄り添えるようになりました。
 「このかたも、何か思いどおりにいかないことがあって、いっぱいいっぱいなのかもしれない」

 そのように考えたら、このかたのために何でもしてさしあげたいという気持ちになり、「気が付かず失礼しました」と、心から謝ることができたのです。

 すると、そのお客さまもすぐに機嫌が直り、何事もなかったように帰っていかれました。その後ろ姿に、「どうぞ、きょう一日、幸せでありますように」と祈りながら、光を送りました。

 接客の仕事は、いろいろなケースに臨機応変に対応することが要求されます。「自覚を取り戻す」ワークで守られることがたびたびあり、ワークの恩恵を感じています。

(女性 40代)

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 次回(9月12日)は、「せみ時雨の中で」をお届けします。


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