シリーズ・「宗教」を読み解く 129
文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教の目的③
「祝福」は根本的な救済策としての人類への贈物

ナビゲーター:石丸 志信

 人類救済の目的のために立てられた宗教には、個人救済の峠を越えて家庭救済を成す目的があると指摘した文鮮明総裁夫妻は、根本的な救済策としての「祝福」を人類への贈物として提供するようになった。

 全ての宗教の目的地というべき祝福の恩恵により、神と人とがそこで出会い、平和の基が築かれることを教えてきたのだ。

 そのことを次のように語っている。

▲文鮮明総裁

 「人間が願うのは家庭です。男性も女性も、成長すれば家庭を築きます。人情の安息所は、家庭から始まるのです。天情の安息所も、家庭から始まります。イエス様は、神様を中心とすると同時に人間を中心とした、すなわち、神様と人間が一つとなった家庭を模索しました。理想的な世界は、神様と人間が合一した家庭が出てきてこそ、実現されるのです」(天一国経典『真の父母経』1254ページ)

 このような家庭を起点として、神と通じ合うことのできる氏族、民族、国家、世界、天宙を取り戻すことまでもが、宗教の目的であると定めているのである。