シリーズ・「宗教」を読み解く 127
文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教の目的①
不幸に陥った人類を見つめる神の視点

ナビゲーター:石丸 志信

 世界平和の実現ために宗教の使命と役割を重要視してきた文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教の目的は、第一に人類の救済にある。

 文鮮明総裁は、「宗教の目的は、人類を救って神様に帰らせること」(天一国経典『真の父母経』1250ページ)だと端的に語っている。

▲1980年代の文鮮明総裁

 その際、このようなたとえを用いている。

 「皆さんは、病院に入院して、すっかり回復して出てくれば、『助かった』と言います。『その人を救おう』というのは、『状況が悪くなったので本然の状態に戻そう』ということです。ですから、堕落したので、堕落していない本然の位置に帰らせようということです。本然の位置に帰れば、どのようになるのでしょうか。神様と人間の関係が、新たに結ばれるというのです」(天一国経典『真の父母経』1250ページ)

 また、文鮮明総裁は「修理工場」という言い方もする。
 「堕落した人間を再び収拾し、故障した人間を再創造するために修理工場としてつくっておいたのが宗教です」(天一国経典『真の父母経』1245ページ)

 こう語るところに、不幸に陥った人類を見つめる神の視点が感じ取れる。