シリーズ・「宗教」を読み解く 125
文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教③
真の宗教は「真の神」の姿を現す

ナビゲーター:石丸 志信

 「真の宗教」について語る文鮮明総裁は、「宗教は、真理だけで形成されたものではありません」(天一国経典『真の父母経』1243ページ)と明言し、主義、思想は真理を中心とし、「宗教は、真理以外に心情が内包されている」(同、1243ページ)ことを強調する。そして「宗教は、子女と父母が言葉なくして愛し合うのと同じように、その何かが絡み合っています。論理的な条件を越えて動く、ある内容を備えているのです」(同、1243ページ)と言う。

 英語でいう宗教、“Religion”は、「神と人間の関係を回復する道」だという意味になる。文総裁の宗教に対する言説は、その意味を内奥に深く入って表現したものと言える。

▲祈祷する文鮮明総裁と韓鶴子総裁
(2006年6月13日、韓国・天正宮博物館)

 文総裁は、公の場で世界の指導者に向かって次のように述べている。

 「万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような制限された概念の父母ではありません。その名称を『ヤハウェ』と言ってもよく、『アッラー』、あるいは何か他の名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理していらっしゃるのです」(天一国経典『平和経』1570ページ)