「幸せな結婚」を考える 46
第10章 結婚にまつわる三つの勘違い
結婚は難しい?(2)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第4弾は、『「幸せな結婚」を考える』を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。

ナビゲーター:長岡 高史

 結婚は難しいのか?
 確かに結婚は簡単ではありません。しかし、本当に難しいのは結婚ではなく、「人を愛すること」なのです。

 愛とは投入であり、消耗です。人を愛するというのは、時に痛みを伴います。それでも相手の幸せを思い、愛し続けた時に本当の喜びを感じることができるのです。
 「恋愛離れ」の理由が、「傷つきたくない」というのであれば、それは愛の本質を分かっていないということにほかなりません。

 愛の本質が分からなくなった現代、「愛による喜び」を疑似的に味わえるビジネスが多く現れました。その代表例が「レンタル彼氏/彼女」ではないでしょうか。

 「レンタル彼氏/彼女」とは、お金を払って異性とデートをするサービスです。このようなビジネスがあること自体が驚きですが、それを実際に利用する人がいるからこそ成り立つのでしょう。

 「二次元彼氏/彼女」というものもあります。実在する人物に恋心を抱くのではなく、アニメやゲームのキャラクターに恋心を抱くというものです。アニメやゲームのキャラクターは自分を裏切らないといいます。そのキャラクターと疑似恋愛をすることで「愛されたい」という心の隙間を埋めているのです。

 「人を愛することが難しい」のであれば、「人を愛することのできる自分になる」ことが本当の答えではないでしょうか。それは、恋愛を繰り返せ、ということではありません。日々の生活の中で愛するチャレンジを続けなさいということです。
 家族を愛し、友達を愛し、周りのどんな人でも受け入れることができるくらい、心の器を広げることで、結婚相手も愛することができるようになるのです。

 さあ、まとめましょう。
 結婚が難しいのではありません。人を愛することが難しいのです。