シリーズ・「宗教」を読み解く 123
文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教①
三千年紀にわれわれが目指すべき新しい時代の方向性

ナビゲーター:石丸 志信

 文鮮明総裁・韓鶴子総裁が牽引(けんいん)する統一運動の主要な一面は、超宗教平和運動である。

 人類救済のために歴史を牽引してきた諸宗教伝統が、過去の恨みを克服して和解し、垣根を取り払って一つとなり、普遍的な平和と自由と幸福の世界を建設していこうというものだ。

 そこで今一度、統一運動の創設者の見る宗教について振り返ってみたい。

▲1950年代の文鮮明総裁(中央)

 文鮮明総裁は1957年に次のように語っている。

 「今日まで、人間は目に見える物質だけを追求してきた結果、二十世紀の物質文明を形成しました。しかし、見える物質世界だけを研究し、その価値だけを追求することが、人間の本来の欲求ではありませんでした。物質世界を超越した目に見えない世界と、無形の神様が存在するという事実を教えてくれるのが宗教です。
 ですから、このような宗教理念によって、無形の神様のみ前に進み出ることを望み、神様のみ意(こころ)を尋ねていく群れ、そのような民族、国家、人類がいるとすれば、彼らを中心として、二十世紀の物質文明を超越した新しい神様の世界、見えない世界が価値の中心となる新しい世界が成し遂げられるでしょう」(天一国経典『真の父母経』より)

 そこには既に、三千年紀にわれわれが目指すべき新しい時代の方向性が示唆されている。