2020.06.24 12:00
スマホで立ち読み Vol.1
『死んだらわかるけど、それでは遅い』(5)
もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
話題の書籍『死んだらわかるけど、それでは遅い』をお届けします。
すでに読んだよというかたも、まだ読んだことがない、知らなかったというかたも、みんな立ち読みオーケーです。
『死んだらわかるけど、それでは遅い』は第1章から第2章までをご紹介する予定です。
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北谷 真雄・著
2.父の事故をきっかけに母が霊通
奇跡的に快復した父
ところが、その時、母に霊が入ったのです。母に霊が入るのを見たのは、その時が初めてでした。その時は、母に入った霊を〝神様〟だと思っていました。
驚いたことに、その〝神様〟は、医者が横で「今夜で、だめだ」と言っているにもかかわらず、母を通して、「今からこの体を調べてみる。一週間調べてみて、自分のことが自分でできないようだったら、霊界に連れて行く。しかし、調べてみて、自分のことを自分でできるまでに快復する可能性があるようだったら、霊界から引き戻してくる」と言ったのです。
私の横にいたおじさんは、母の言葉を聞いて、「狂った!」と言いました。母がショックのあまり気が狂ってしまったと思ったのです。私も「あ、狂ったんか」と思いました。
ところが、医者が「今夜で、だめだ」と言ったにもかかわらず、父はその夜、持ちこたえたのです。そして一週間後に意識が戻りました。母に入った〝神様〟の言葉のとおりになったのです。奇跡が起こったのです。
しかし、命を取り留めたものの、父の顔は、まるで〝フランケンシュタイン〟のようでした。右目は飛び出し、鼻は曲がっていました。そして、顔にめりこんだまま取り除くことができなかった小石が、皮膚の縫い目から出てくるのでした。それでも父は、少しずつ快方に向かっていったのです。
ひっくり返った左腕について、医者は「もう治ることはありません。そのまま放っておくと腐ってきて、命に関わるようになります。せっかく助かった命なのですから、左腕は付け根から切断しましょう」と言いました。そして、その手術に同意する書類に印鑑を押すようにと言ってきたのです。
すると、また母に〝神様〟が入りました。そして母を通して、「(腕は)治る」と伝えてきたのです。
もちろん医者は、それは母の言葉だと思っており、〝神様〟が言っているとは夢にも思いません。
当然、医者は怒りました。レントゲンを撮り、様々な角度から検討し、他の医者とも話し合って「治らない」と判断したのです。そして、「そのままでは命が危ないから切断する」と結論を出したのです。
それに対して、医学的には全くど素人の母が「治る」と言うのですから、医者が怒るのは無理もありません。家族ですら、母は事故のショックで気が狂ってしまったと思っていたのですから……。
医者は怒って部屋を出て行きました。
するとまた、〝神様〟が母親を通して「今、医者は詰め所まで行ったが、すぐに戻ってくるぞ」と言うのです。本当にすぐに戻ってきました。そして今度は、別の書類に印鑑を押せと言うのです。それは、「腕を切らなかったことが原因で、もしものことがあったとしても、医者を訴えない」ということに同意したことを確認する書類でした。母はその書類にサインをし、印鑑を押したのです。
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次回は、「母が信仰の道へ」をお届けします。