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『祝福家庭』93号(2019年 夏季号)
倉本正彦先生の講話
「祝福家庭を愛される真の父母様」
〜「意識すれば、その人のことが分かる」とお父様〜

 私たち(777双のメンバー)が集合すると、真のお父様はそれぞれのカップルを眺められます。カップルを見れば二人の関係や状況がお分かりになるようです。関係が難しそうなカップルを見つけると、立たせて、報告させます。
 そこでお父様は、「あなたには、なぜこういう女性がふさわしいのか」「この女性にはこの男でなくちゃいけないんだよ」「この男にはこういういいところがあるんだよ」等々、解説してくださいます。

 ある時、首をかしげながら私と隣の女性に立つように言われたことがあります。私が立ち上がって「相対はこちらです」と妻を指すと、「あ、それならいい」とおっしゃり、そのまま座らせました。
 お父様は、組んだ相手を覚えておられます。このカップルは組んだはずがないと感じて立たせたようでした。
 私が渡米する前の1975年夏に、お父様は私の妻に「夫は新聞やっているの?」と聞かれたそうです。ちょうどその時期、76 年3月に渡米するまでの約10か月間、私は「思想新聞」の編集長をしていましたが、お父様はそのことをご存じなかったはずです。
 普通なら、「あんたの夫は何してるの?」と尋ねるのではないでしょうか。私は「お父様はそんなことまでお分かりになるのか」と驚きました。
 こんなみ言を伺ったことがあります。

 「先生は地球の反対側にいる人でも関心をもてば分かるんだよ」
 「その人を見れば、その人の性格や置かれた状況ばかりか、その人の両親がどんな状態でその人を身ごもったかまで分かるのだよ」

 お父様は霊界に通じておられるので、関心をもって投入されたら、あらゆることを見抜かれるのではないかと思います。そこまで一家庭一家庭に関心をもって接してくださっていることを知り、とてもうれしかったことを覚えています。
 ところで、真の父母様が自分たちカップルをなぜ組まれたのか、誰でも関心のあるところです。
 特に女性たちは関心が強いようで、お父様から指名されてもいないのに、積極的に「私たちのカップルはどうですか?」などと質問しました。私の妻もお父様にお伺いしました。
 お父様は、それぞれのカップルの質問に応えて説明してくださいました。とても難しいあるカップルに対しては、「どうしても嫌なら、先生は今からカップルを組み替えることもできるよ。どうする?」と問われたこともありました。さすがにそれを願い出る者は誰もいませんでした。
 これもお父様の作戦だったのかもしれませんが、交流を避けていたカップルも改めて向き合うようになりました。
 こうして、真の父母様が一組一組に介入してくださることを通して、一組一組がお父様との強い因縁を結ばせていただくようになり、相対間の葛藤を越えたカップルも多いと思います。

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