自叙伝書写 感動体験集
第27回 タイ人の若い母親も書写で家族が円満に

(東京都 女性)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第5弾は、「自叙伝書写 感動体験集」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

 タイから留学生として来日し、その後日本の男性と結婚して、今は長男9歳、長女7歳、次男3歳の子育てに忙しい35歳の若い母親が、書写をすることにより家族が大きく変わっていきました。

 そのタイ人女性は、わが家周辺を担当しているヤクルトの配達員で、私の主人をお父さんのように慕っています。いつもはニコニコ笑顏のかわいい人ですが、ある日、主人に相談したいことがあると真剣な顔で話しに来ました。

 「長男が小学校に通いだし、成長とともに外での友達との遊びが楽しくなり、学校の宿題もそこそこに友達の所に出かけ、家でも落ち着きがなく、注意すると反抗的になり困っている。『どんなに学校の勉強が大事か、あなたのためよ』と言っても、言うことを聞こうとしない。一度息子を連れてくるので、説教して一発ガツンとお願いします」と言うのです。

 主人が「一発ガツンはダメだよ。ギュ~がいいよ。力いっぱい腕の中でギュ~! 大好き!愛しているよ! ママの大切な子よ!とギュ~するんだよ。そうすれば大好きなお母さんにギュ~され、愛されて大切に育てられていることが分かり、素直な我慢強い子に育つよ」と話しましたが、彼女は「私は間違っていない! いつも家族のため、子供のために一生懸命頑張っているよ」と、納得できない様子でした。

 すると主人は、お母さん(私)に聞いてみようと言って「お母さん、どうしたらいいかね」と尋ねてきましたので、私は書写を勧めました。
 「これは私たちが毎朝行っている書写よ」と言った時、彼女の顔が輝きました。「お母さん。私、書写やるよ。日本語の勉強にもなるし、字も上手になるでしょう」と、うれしそうに大事に手にしていました。

 私は「書写を行うことで、自分に向き合えて心が落ち着き、素直になれるので、相手の立場がよく理解できるようになるし、脳の働きが良くなって健康になった人もたくさんいるのよ」と言うと、「私やりたい。お母さんありがとう」と言って、自分と家族の分を2セット持って帰りました。

 次の週、「お母さん、私、分かったよ! もう主人とけんかしないから! 子供の話も聞いてやれるようになったよ」と、ニコニコ顔で話していました。

 後で聞いたのですが、ご主人との関係がうまくいかず、離婚まで考えてタイに帰ろうとまで悩んでいて、その頃は何もかもがうまくいかず落ち込んでいたというのです。

 子供のことも、原因は自分の態度にあることに気付いたそうです。
 「あなたのためだから!」と思い、言い続けたが何も変わらなかったが、自分に原因があると感じて改めたら、ドンドン夫婦関係と親子関係も変わり始め、お母さんが言っていたことが書写を通して分かるようになって毎日が楽しくなったと、ニコニコ顔で話していました。

 また、次の週に来た時は、 「お母さん。長男がクラスのリーダーになったよ! 学校では先生のお手伝いや友達の世話が忙しく、先生からたくさん褒められて、本人はとてもうれしそう。将来はユニセフのような世界で困った人を助ける仕事をしたいと言って頑張っているよ。妹もお兄ちゃんに感化されて、スーパーにおいてある災害支援箱に大切なお小遣いを入れて『募金をすれば困っている人が喜ぶよね。お小遣いはなくなったけど、私大丈夫だから』と言ってうれしそうにしていたよ。お母さん書写ってすごいね! この頃は子供たちばかりではなく、主人も時々参加して、家族でいろんな話ができて、私もう離婚はしないよ」と、家族の楽しい様子を話してくれました。

 彼女の家庭の変化は、私たち夫婦にも大きな書写の喜びを運んでくれて、本当に感謝しています。