私の心の中にいる神様 7
余命宣告からの解放(前編)

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。
 毎週土曜日に配信予定です。

 40年近くみ旨の道を歩み、八方ふさがりを感じながら、ついに不治の病(がん)に倒れ、家で療養の身です。余命宣告によると、2019年1月に聖和の予定でしたが、今なお生かされています。

 2017年7月、子宮体がんステージ4、骨盤転移の告知を受けました。それまで健康を過信してきた私は、「はあっ?」と、キツネにつままれたような感じでした。

 同年9月に行われたHJ天宙天寶修錬苑の大役事に、HJマグノリア国際病院に入院しながら参加。その後、日本で三大治療(抗がん剤、手術、放射線)を受けました。「治療は全て終わりました」と言われて、2018年1月に退院しました。

 子宮は摘出しても、転移している右骨盤の骨のがんは完治できないまま、「余命半年から1年」との宣告を受け、聖和に向けてカウントダウンが始まりました。とても複雑な気持ちでした。

 霊界を知る食口は死ぬことに恐怖はないはずですが、実際、聖和を目の当たりにすると、不安と恐れに囚(とら)われました。悶々(もんもん)とし、自分を見失いそうで、霊界に行った方がよいのではという思いもちらつきました。

 それでも、できることを努力しようと、自己流の食事改善をしながら高麗人参を飲むうちに、体調が落ち着いてきたのです。

 HJマグノリア国際病院のお医者さんにメールで報告すると、「奇跡」と驚かれ、骨のがんが治らないことに対しては、「子供のようにかわいがって、共に生きていくのよ」と励まされました。がん細胞は憎く、消えてほしいものなので、その言葉を深く受け止めきれず、「かわいがる」という言葉はピンときませんでした。

 現代では、がんは慢性病のような感覚で、がんを持ったまま働く人も増えてきています。私の場合は、放射線の影響で骨がもろくなっているので、外出を控え、家事をしながら、ゆっくりと家で過ごすようにしています。

 そのうち、これまで外的に、がむしゃらに走ってきたその足を止め、人生を振り返る機会が与えられたのだと思えるようになりました。『原理講論』もしっかり読んでこなかったことに気付き、読み直していると、病気が治るという箇所が所々にあることも発見しました。

 思えば、絶対的確信を持ってこの道を歩んできたものの、歩むほどに良心の呵責(かしゃく)や負債が堆積して、押しつぶされそうになっていたのです。多くの恵みを受けながらも、真の父母様の勝利圏とは裏腹に、どうしてよいか分からない問題に途方にくれる現実がありました。天の前に申し訳ない姿でした。

 そういう中、『世界家庭』(2018年12月号)を通して「自己牧会プログラム」に出合ったのです。(続く)

(女性、60代)

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 次回は、「余命宣告からの解放」(後編)をお届けします。


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