自叙伝書写 感動体験集
第24回 家庭書写会で心の奇跡が起きた!

(神奈川県相模原市 女性)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第5弾は、「自叙伝書写 感動体験集」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

 わが家で家庭書写会を始めて15回くらいになりますが、実は一度も書写会員以外のかたをお招きしたことはありませんでした。
 なぜって・・・・・・、人を招くのが面倒くさいからです。だって人を招くには家を掃除しなければならないでしょう? お料理も面倒ですし、簡単に言えば私はずぼらなのです。

 私は昔から外に働きに行く方が好きで、家の家事は正直、嫌いでした。今思えば3年前に亡くなった主人には本当に申し訳なかったなと思います。当然、私の人生は家と職場の往復だけで、近所の人にはほとんど関心がなく、お付き合いもしてきませんでした。

 「いつか、この書写の素晴らしさ、書写会の素晴らしさをみんなに伝えたい」「みんながこの素晴らしさを知って幸せになってほしい」と思い、「どうか多くのかたが書写を通して幸せになってほしい」と願って書いていました。そして家に来てくださっていた書写会員の皆さまには、「多くのかたにこの書写会の素晴らしさを味わってほしいですね」とも言っていましたが、心では「うちにいつもの書写会員以外の新しいかたが本当に来たらどうしよう」と、正直なところ思っていました。

 ある時、書写をして、瞑想(めいそう)をしていると気付きがありました。
 「私の心の玄関が閉まっている・・・・・・」。
 それは神様の声だったと思います。

 口ではわが家に来てくださった書写会員の皆さまに「どうぞ新しいかたも連れてきてください! 書写会の時は家の玄関をいつでも開けていますから」と言いながら、言っている私の心の玄関が「掃除」「料理」「面倒くさい」といういくつもの鍵で閉まっていることに気付いたのです。

 一方で、誰にも言ったことはありませんでしたが、息子は結婚して家を出て夫も3年前に亡くし、今、娘と2人になったこの家で、寂しくなった私の心を神様がよくご存じで、家庭書写会によって私にたくさんの家族を与えてくださろうとする温かい愛の親心を感じていました。

 「心を開きなさい!」
 そんな神様の言葉が聞こえてきました。神様はたくさんのかたにこの書写会の素晴らしさを広めたいと思っている以上に、私にこの書写会によって幸せになってほしいと思っておられるのだと瞑想を通して感じました。

 その瞬間、私の「心の眼(まなこ)」が開かれました。目が開けたんです!
 「掃除」「料理」「面倒」という錠(じょう)がぱらぱらと崩れていくのが分かりました。
 私の心の玄関が開いたのです。

 大掃除をしました。人さまにせめて畳を踏んでいただくために。
 料理も勉強しました。何年ぶりでしょう。嫁入り修行以来でしょうか!

 せめて人さまが食べられるものを作るために!
 ずぼらな私のはずが、とってもうれしく掃除と料理をしているのです。鼻歌を歌いながら・・・・・・。
 これって私の中の奇跡なのです。

 するとどうでしょう!
 一人の会員のかたが、次の家庭書写会にHさんという新しいかたを連れて行きたいと言ってくださいました。驚きと、大変な喜びがありました。

 そして、そのHさんが来られ、「あなたの料理は本当にうまい! うまい!」と言って、次の月の書写会にもまた来てくれたのです。

 そしてそのHさんは私に、ご主人さまから掃除や洗濯など家事について厳しいことを言われるんだと、悩みを打ち明けてくれました。

 Hさんに、実は私も今まで家事に対しては相当ずぼらで、逆に亡き主人は几帳面できれい好きだったので、私も主人には家事の事で厳しいことを言われ続けたことを話しました。
 新婚当初から夫に「デブ、ブス、バカ」と言われ続けてきました。耐えられなくなって実家の母に泣きついたこともありました。その時母に「あなたに『デブ、ブス、バカ』と言うのは、夫があなたを愛しているからなんだよ。あんたがかわいいから、『かわいい』と言えなくてそう言うんだよ」と言われたことを思い出してHさんに同じことを言ってあげたら、初めて私の悩みを分かってくれるかたに出会えたと大喜びしてくださり、また来たいと言ってくれました。

 私もHさんとの出会いで家族が増えたというすごくうれしい気持ちになりました。本当に家庭書写会っていいですね。もっともっと家族を増やしたいです!
 ありがとうございました。