私の心の中にいる神様 1
神様の懐に抱かれている喜び

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。
 毎週土曜日に配信予定です。

 自分が恐れや不安など、何かしら自分本位の思いに囚(とら)われていることに気が付いたときは、「自覚を取り戻す」ワークが効果的です。

 どのようにして「自覚を取り戻す」のかというと、例えば、「今、私は道を歩いている」「手を振って歩いている」「向こうにビルが見える」「青い空が見える」というふうに、現実の自分の姿を実況中継していくのです。こうして意識を「今ここ」に置くと、そこは不安も恐れもない平安そのものであることに気が付くようになります。

 ですから私は、道を歩く時、いつもこのワークをしています。自覚を取り戻してみると、遠くの電車の音から、すぐ目の前を歩く犬の足音まで、鮮明に聞こえてくるようになります。それまで聞いていても気付かなかった音を、実は聞いていたのだと改めて気付かされるのです。

 すると今度は、「この音もあの音も、人間を愛したいという神様の心情から出てきた一つ一つなんだ。既に自分は神様の懐の中に抱かれていたんだ」という思いになり、大きな感動を覚えました。ですから今では、外出するときは、神様の愛の懐に飛び込んでいくような感覚になります。

 そのためなのか、最近は自分でも気付かないうちに、ニコニコしながら歩いているようです。それで、すれ違う人もニコニコして私を見るようになりました。そしていつの間にか、見ず知らずの人と、自然にあいさつを交わすことが多くなったのです。このような出会いは、何ごとにも代え難い喜びです。

 ある朝、外に出たら、突然、私の懐に子犬が飛び込んできました。何事かと思って辺りを見回すと、飼い主の老婦人が息を切らしながらやってきました。聞けば、その子犬のリードが切れて、1時間以上、追い掛け回していたというのです。その婦人から「おかげで助かりました」とお礼を言われ、自然な会話が始まりました。

 自覚を取り戻して自分の中に天国を感じていくと、周りが引き寄せられてくることを感じます。
 「ああ、これが伝道なんだ。こうして伝道は始まるんだ」と思いました。

(男性、50代)

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 次回は、「相手の幸せを祈ると心が穏やかに」をお届けします。


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